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◆不定期日記ログ◆

■2014-12-01
いまさらアナ雪
 なんか今年中に観ておかないといけないような脅迫感にかられて、『アナと雪の女王』を観た。

 やっぱどう考えても「ありのままの」はおかしいな。調べてみるとさんざん言われているのでいまさら言うことじゃあないけど、あの日本語訳は完全に大団円用だろうと思う。
 エルサがあれを歌うシーンは、変なたとえかたをすれば「会社の忘年会を無断でサボって冬コミの原稿をやっていたらなんかすげえ筆がノッてきたOL同人作家」みたいな状態なわけで、今後の孤立が確定した状況とあの前向きな歌詞はマッチしていない。ただエルサの表情は非常に活き活きとしているので、ひょっとしたらそういう同人作家みたいな心境を理解できる人が訳したのかもしれないな。



 ところでこの作品、原題が「Frozen」だ。
 あちらのセンスはよくわからないけど、このタイトルはいろいろな問題を引き起こさなかったのだろうか?

 アナ雪はたくさんの関連グッズがある。それは食品業界にも及ぶ。
 日本では「アナと雪の女王」と書いてあるからいいが、あちらではクッキーでも何でも「Frozen」と書かれていることになる。

 たとえばもし次の仮面ライダーが「仮面ライダー冷凍」だったら大変なことになることがおわかり頂けるだろうか。
 「仮面ライダー冷凍グミ」「仮面ライダー冷凍チョコモナカ」「仮面ライダー冷凍あらびきウィンナー」などがスーパーマーケットに入荷されることになるのだ。
 詳しくない店員が冷凍棚に陳列してしまう事態が続発するに違いない。

 アメリカでは公教育をしっかり受けていない移民の店員もいるかもしれない。スーパーの敷地も広大で、扱う商品もとんでもなく多い。しかも訴訟社会だ。Frozen関連の食品で「冷蔵のはずのウィンナーが冷凍されていた」とかそういう告訴が連発されなかったのだろうか。
 ある意味それも作品のイメージと合っていたのかもしれないが、不安は尽きない。