◆不定期日記ログ◆
- ■2012-12-23
- ヒーローと魔法少女
突然だが、『スマイルプリキュア!』のメンバーは、ものすごく「プリキュアであること」をエンジョイしているなーと思った。
プリキュアは過去二作しか知らないが、これほどエンジョイしまくっているのはスマイルが随一ではないのか。
確かに今までも、プリキュアになったことで精神的成長とか人間関係改善とかの利点はあった。
しかしそれは戦う運命を背負うリスクを考えると圧倒的にリターンが少なすぎる。
その点スマプリの面々は、本棚ワープの能力を利用して異次元に秘密基地をつくるわ、世界中にワープして観光旅行はするわ、映画村では映画を撮られるわ、キュアデコルは好き放題使うわで、鬱回の分を差し引いても実生活が充実しまくっている。
ヒーローもの(バトルヒロインもの)において、主人公が得た異能の力を私的利用する場面はあまり見ない。
戦う目的そのものが私的であるズバットみたいな例はややこしいので除くけれど……
仮面ライダーフォーゼでは、ペンとかウォーターとか明らかに戦闘用でないモジュールがあったものの、それらを戦闘以外に使おうとするとKENGOさんに「フォーゼの力を下らない事に使うな」と怒られていた。
ゴーカイジャーの面々は、最初は「宇宙最大のお宝を手にいれる」ためにおもいっきりレンジャーキーを私的利用していたが、やはりそれはアウトローゆえ。最終的には「地球を守る」という歴代戦隊の意志を受け継ぐに至った。
ヒーローものだと、そもそも得た力が戦闘用でプライベートに活用できない、という例も多そうだけど、例えば「遅刻しそうなので超加速」とかそういう使い方は全然されない。
魔法戦隊であるマジレンジャーを観てみたら、案の定ピンクのお姉さんが私的に能力を使いまくって怒られていたので、私的利用はギャグシーン以外ではされない、と言ったほうがいいかもしれない。
その点、魔法少女はどうだ。
ちゃんと観たことがないので憶測だが、ひみつのアッコさんとか、エスパー魔美さんとか、ほぼ個人的な目的ないしは身内を対象に能力を使っているイメージがある。
そもそも「平和を乱す存在」がいなければ公的な目的が存在しえない。
ドラえもんだって大長編でない限りは基本的に私的利用だし。
このへんが、セーラームーンに代表されるバトルヒロイン(ヒーローもの)と、魔法少女ものの大きな違いだと思われる。
ヒーローは異能の力を私的利用してはいけないのだ。
あんなこといいな、できたらいいな、のノリで「子どもに夢を与える」のが伝統的魔法少女であり、平和を乱す存在から「子どもの夢を守る」のがヒーローである、とざっくり断定できよう。
このように考えると、まどマギのあんこの「魔法ってのはね、徹頭徹尾自分だけの望みを叶えるためのもんなんだよ」という台詞は魔法少女としてむしろ当たり前の感覚であり、QBが「確かにマミみたいなタイプは珍しかった」というのも頷ける。
マミさんやさやかちゃんがやりたかったのは「ヒーロー」であって「魔法少女」ではない。
「だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから」とまどか神の仰る通りである。
スマイルプリキュアでの能力の私的利用は、ヒーローものの文法の中で魔法少女的な要素を復権させようという動きなのかもしれない。
彼女らを見習って、「魔法」を全面に押し出している仮面ライダーウィザードさんはもっと指輪の力を私的に使うべき。
まずはプレーンシュガードーナツを毎回店舗からコネクトで取り寄せることから始めよう。
プリキュアは過去二作しか知らないが、これほどエンジョイしまくっているのはスマイルが随一ではないのか。
確かに今までも、プリキュアになったことで精神的成長とか人間関係改善とかの利点はあった。
しかしそれは戦う運命を背負うリスクを考えると圧倒的にリターンが少なすぎる。
その点スマプリの面々は、本棚ワープの能力を利用して異次元に秘密基地をつくるわ、世界中にワープして観光旅行はするわ、映画村では映画を撮られるわ、キュアデコルは好き放題使うわで、鬱回の分を差し引いても実生活が充実しまくっている。
ヒーローもの(バトルヒロインもの)において、主人公が得た異能の力を私的利用する場面はあまり見ない。
戦う目的そのものが私的であるズバットみたいな例はややこしいので除くけれど……
仮面ライダーフォーゼでは、ペンとかウォーターとか明らかに戦闘用でないモジュールがあったものの、それらを戦闘以外に使おうとするとKENGOさんに「フォーゼの力を下らない事に使うな」と怒られていた。
ゴーカイジャーの面々は、最初は「宇宙最大のお宝を手にいれる」ためにおもいっきりレンジャーキーを私的利用していたが、やはりそれはアウトローゆえ。最終的には「地球を守る」という歴代戦隊の意志を受け継ぐに至った。
ヒーローものだと、そもそも得た力が戦闘用でプライベートに活用できない、という例も多そうだけど、例えば「遅刻しそうなので超加速」とかそういう使い方は全然されない。
魔法戦隊であるマジレンジャーを観てみたら、案の定ピンクのお姉さんが私的に能力を使いまくって怒られていたので、私的利用はギャグシーン以外ではされない、と言ったほうがいいかもしれない。
その点、魔法少女はどうだ。
ちゃんと観たことがないので憶測だが、ひみつのアッコさんとか、エスパー魔美さんとか、ほぼ個人的な目的ないしは身内を対象に能力を使っているイメージがある。
そもそも「平和を乱す存在」がいなければ公的な目的が存在しえない。
ドラえもんだって大長編でない限りは基本的に私的利用だし。
このへんが、セーラームーンに代表されるバトルヒロイン(ヒーローもの)と、魔法少女ものの大きな違いだと思われる。
ヒーローは異能の力を私的利用してはいけないのだ。
あんなこといいな、できたらいいな、のノリで「子どもに夢を与える」のが伝統的魔法少女であり、平和を乱す存在から「子どもの夢を守る」のがヒーローである、とざっくり断定できよう。
このように考えると、まどマギのあんこの「魔法ってのはね、徹頭徹尾自分だけの望みを叶えるためのもんなんだよ」という台詞は魔法少女としてむしろ当たり前の感覚であり、QBが「確かにマミみたいなタイプは珍しかった」というのも頷ける。
マミさんやさやかちゃんがやりたかったのは「ヒーロー」であって「魔法少女」ではない。
「だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから」とまどか神の仰る通りである。
スマイルプリキュアでの能力の私的利用は、ヒーローものの文法の中で魔法少女的な要素を復権させようという動きなのかもしれない。
彼女らを見習って、「魔法」を全面に押し出している仮面ライダーウィザードさんはもっと指輪の力を私的に使うべき。
まずはプレーンシュガードーナツを毎回店舗からコネクトで取り寄せることから始めよう。