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◆不定期日記ログ◆

■2009-10-17
有休の風
 先月「観光地域経営フォーラム」という団体が「『休暇』から『休活』へ~有給休暇の活用による内需拡大・雇用創出」という提言を出した。
 これによると、日本の労働者が毎年捨てている有給休暇は、全部合わせると約4億3000万日になるらしい。

 毎年4億3000万日!
 この出だしの部分だけで相当なインパクトだ。
 提言によると、この休暇を使用すれば、現在検討されている主な政策の10倍くらいの経済効果・雇用創出が生み出せるという。ただ、収入が増えるわけじゃあないのに休暇があってもカネを使うか?と思ったので、後半はあくまで試みの計算として読み流した。
 とにかく4億3000万日というケタが凄い。想像もつかない。

 毎年、4億3000万日ぶんの有給休暇が捨てられている……ということは、
 たとえば悟空が「日本のみんな!オラに有休を分けてくれ!」という技をあみだしたら、それだけで向こう118万年の間、どこかの企業からお金をもらって、働かないで暮らせるわけだ。
 もしくは、年度ごとに重清くんがハーヴェストで日本中の有給休暇を集めて配ったら、それだけで118万人が遊んで暮らせる計算になる。
 くそう!いいな!118万人!

 ……ん?待てよ?
 ということは、我々労働者が完全に有給休暇をもれなく行使したら、どこかで118万人の暮らしが立ちゆかなくなるということか?


 なるほど、いろいろ端折って勝手に納得したが、少なくとも経済効果はなさそうだ。