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◆不定期日記ログ◆

■2008-10-23
大合併時代
 
   地図の上 富士川町に 黒々と 墨をぬりつつ 秋風を聞く


 11月から年明けにかけて、静岡県から4つの町が消滅する。
 ここ数日は、それにともなう地図の地名変更の作業に明け暮れており、つい啄木気分になってしまった。

 だが、まだまだ市町村合併の勢いは衰えを知らない。
 早くも東端、伊豆半島で次なる合併が画策されている。
伊豆半島マップ
伊豆半島勢力図(数字は戦闘力)
 幕末開港の町・下田市を中心とする南伊豆地区(図中緑色)だ。
 合併につきものなのが新市名募集だが、公募の結果、「伊豆下田市」がいまのところ人気だそうだ。

 …嘆かわしい!

 そもそもの問題は、2004年の合併で図々しくも「伊豆」を総称した伊豆市の存在なのだ。
 かわいそうに、2005年に生まれた伊豆の国市は、「伊豆」という名称を捨てることなどできるはずもなく、このような珍市名を晒す結果になってしまった。
 南伊豆地区も、伊豆市に隷属するような名前を使ってはならぬ!
 だいたい市名が長いと郵便を出しにくいだろ!

 なんかなし崩し的に「伊豆下田市」になってしまいそうな気もするが、
 名前候補の中には「黒船市」「開国市」なんていう相当ルナティックなものもあった。
 伊豆市から始まった市名の迷走に終止符を打つには、これくらい思い切った市名でないといけないのかもしれない。