Oneside Flat Web

◆不定期日記ログ◆

■2005-07-06
父氷
父者「冷凍庫のアイス、最後の一個誰か喰えよ」

 いやおかしい。
 冷凍庫にはたしかにカップアイスクリームが一個残っていたが、アレはフタを開けた形跡がある。誰かの食べかけではなかったか。

父者「俺が間違って開けただけだから中身は全部入ってる」

 そんなばかなと思って確認してみると、確かに一食分の重さはある。
 ためしに取り出して居間に持ってきた。
 フタをペリペリ開けてみる。
 中身は確かに入ってはいたが、それは明らかに入っているべきアイスクリームの質感ではなかった。間違いなくシャーベットだ。
 なんだこれ?

母者「誰かが空きパックに何か入れて凍らせた感じね」

 だ、誰がそんな事をしたというんだ!

母者「さっき必死に最後の一個にこだわってた人じゃない?」

父者「まあ喰えよ」

 謀ったな!?父さんにも謀られたことないのに!
 何を凍らせたんだよ!

父者「喰ってみろよ。喰えないものを薦めたりしねえよ」

 怪しすぎる。
 しかし謀られた以上はとりあえず口に運んでみなければならぬ。
 スプーンで上のほうをガリガリ削る。

 …。
 …なんか薄めた練乳みたいな…。
 味が薄くてわからん。

父者「んー?水が分離して上に溜まったのか?」

 何を入れたんだァー!!
 作り方はいいから原料を言えェェーッ!!

父者「ひっくり返して下から喰えばいいだろ」

 質問に答えろォォーッ!

 仕方ない、言われたとおりひっくり返して下のほうを食べてみる。
 んー…
 練乳味…だけど…なんか…

父者「隠し味に塩を入れたんだけど」

 また謀った!!
 何が目的なんだこの親父はァァーッ!!