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■2020-01-04 : いまさらアナ雪2
 今日は娘氏といっしょに『アナと雪の女王2』を観てきました。しかしこれ以上のことをネットに書くと「ディズニーともあろうものがここまで拡散力ない奴にステマ依頼をするとは落ちたものよ」とか誤解される可能性があるので、ウォルトディズニー社に配慮して「観た」という事実だけしか記録することができません。おわり。


 それにしてもイオンの株主優待はつよい。イオンシネマが大人1000円、中学生以下800円になるという破格の特典がついている。つまり大人一人分の価格で娘氏が同伴できるうえポップコーンもついてくる。私はイオングループから一切の金銭を受け取らずにこれを書いています。このような注意書きをしても本当に受け取っていないかは証明することができない。本当に罪深いことをしてくれた。

 この優待のつよさはまず第一にはその破格の安さだが、これが重要なのは「最安値(映画の日)の割引と同じ」ということである。つまり「今日はメンズデーじゃないから映画館に行くのをやめよう」とか「1日だったら安く観れたのに」とかいうくだらない理由で一喜一憂する必要がまったくないということだ。

 以前「モノを買う時はね、誰にも邪魔されず、自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ」という旨の主張(過去日記参照)をした。それは当然モノだけでなく映画というサービスの購入にもあてはまる。特定の日なら1200円、そうでなければ1800円などという価格設定では、ただでさえ映画を観に行くタイミングが難しくなっているこの情報化社会において、さらに価格という点での無駄な判断を強いることになる。金額的にはわずかだが、こういった小さな判断力の摩耗が積み重なることで、我が国の一人当たりGDPがどんどん転落していくという仕組みだ。
 その点、優待つきのイオンシネマはいい。「観に行こう」と思ったときに価格のことを考えずすぐに行動に移せる。消費はこうでないといけない。

 しかしこれでもまだ不足がある。上映作品の関係で「イオンシネマか他の映画館か」を判断しなければならないシーンが出てくるからだ。理想を言えばこのような割引などすべて廃止して、あらゆる映画館であまねく人がすべからく1500円で映画を観られるようになるべきなのだ。それならば料金の多寡が心にくだらない負荷をかけることがない。
 だが資本主義社会ではそうでないほうが都合がいいのだろう。あえて料金に差をつけることで「今日は安いから何か観るか」という需要を喚起したほうがよいからこうなっているのだろう。そして我々は同じ映画を違う料金で観ることになったのだ。バベルの塔の労働者のように、散り散りに。ちくしょう神にでもなったつもりか。めんどくせえ料金設定しやがって。


 ところでイオンシネマのロビーに「ハコカラ」が置いてあって驚いた。去年台湾に行ったときに台北駅の地下で見て驚いて以来のことだ。1曲100円とのことなので上映時間待ちの人を狙っているのだろう。しかし電話ボックス内で熱唱してるみたいな見た目になってしまうので、これに単独で入るのはかなりハードルが高く感じた。台北の人はけっこーカジュアルに使っていたが日本に定着するだろうか。

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