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◆不定期日記ログ◆

■2025-12-31
マンスリーレポート:12月
 日本人が選ぶ今年の漢字は「熊」!
 そして台湾人が選ぶ今年の漢字は「罷免」の「罷」!
 これは陰謀ですよ! これで中国人が「能」を選ぶことで中華思想を東アジア全体に轟かせようってハラだろう!? 許せないぜ!

PIPI
ピピチャン!(中国は『靱』らしいぞ!)
 じゃあ羆の陰謀だよ!!

 そういうわけで今年も終わり。
 12月にやったこと、読んだもの、観たものの記録だよ。

■アコースティックギター

 [Am]なんでだろう [Dm]なんでだろう [E]なんでだなんでだ[Am]ろう

 Am、E、Dmのかんたんコード3つでテツandトモを召喚できることは前に触れたが、なんとこの3つで『ムーンライト伝説』がほぼ全部弾けてしまうことに気がついた。
 (ただし「何度も巡り合う」の部分のFはごまかせないのでがんばろう)
 問題はテツandトモとセーラームーンを両方を弾きたい人などいないということで、せっかく得た知見を生かす場がなく歯噛みしている。
 (嘘。矯正のワイヤーのせいで歯噛みするほどの咬合力は無い)

■アクセス解析、死す

 12月10日に6年前の日記がいきなり万バズして目を疑った。
 過去の記事を見つけ出し、はてなブックマークに投入した目利きの人がいるようだ。
 検索流入の多いページでも一か月に50から100くらいなのに、いきなり10000件のアクセスがあるとどうなるか。
Lunalys
 アクセス解析のグラフと平均値が完全に無意味なものになるのであった。

 これだけ極端なアクセスがあったのに2日で元に戻るの、昨今のインターネットの「速さ」を実感するわね……テキストサイトの時代はもっとゆっくり、ニュースサイトから孫ニュースサイトへと伝播していって第二波・第三波と続いたはず。速さがぜんぜん違う。
 ニュースサイトといえば「かーずSPさんに取り上げられる」っていう実績が得られ、ここだけ20年前の世界が戻ってきたような感覚であった。

■大河べらぼう

 初めて大河を頭からケツまで完走したぞ!
 最後の3話くらい怒濤の展開でびっくりしちゃった。史実バリアに阻まれてる人、殺せるんだ……。どうするのかと思ったらすごい都合のいい替え玉が出てきて解決しちゃった。大河でそういうことやって……いいんだ……?
 ついでにみんなで取り組んだプロジェクト写楽も、阿波藩で能役者やってた替え玉さんの仕業ってことにしとこうぜ! っていう蔦重の策略に後世の俺たちは騙されていたってわけよ。そうなの!? それはさすがに写楽研究者の人たちが怒らないか!?
 
 まさに史実の行間に詰め込めるだけ詰め込んだ展開で、かつ無駄のない創作ぶりに舌を巻きました。なにしろ時代的には田沼意次、松平定信、平賀源内、喜多川歌麿くらいしか教科書に出てきそうな人物がおらず、十返舎一九や葛飾北斎、曲亭馬琴は世代が少し後、本居宣長や杉田玄白はチョイ役ということで、蔦屋重三郎自身のドラマに全てがかかる中、不足するエモの大部分を歌麿による蔦重への激重感情で埋めていったのです。
 この二人の間にテコ入れ負けヒロインみたいなキャラが割り込んできた回が最高に面白かったです。エッこの負けヒロインみたいな男、のちに『冨嶽三十六景』の版元になるの……? レジェンドじゃん……。

■ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り

 アマプラしていたので観た。これ観てセクシーパラディンの話しかしなかった俺のタイムラインはおかしい。いや確かにセクシーではあったが!
 TRPGの祖であるD&Dが原作ということでオッサン向けなのかと思っていたが、ハリーポッターで洋画ファンタジーに慣れている娘氏ならば十全に楽しむことができる映画だった。ロードオブザリングもハリーポッターも長いから、120分で洋画ファンタジーを楽しみ切れる本作はコスパに優れる。鳥人族のひとはかわいそうだった。

■トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦

 これもアマプラしたので観た。顔の良い男や顔の良いオッサンが殴って殴る! 生きることはエゴで、エゴを通すのは確かなカラテ。ニンジャスレイヤーを読んで学んだことです。 久しぶりにカンフー映画の文法を摂取して血がたぎる。
 それにしても九龍城のセットが素晴らしい。バイオハザード6を再プレイしたくなった。そう考えてみるとこの映画に出てくる両手に剣を持ってめちゃめちゃ振り回してくる奴とか、両手にアサルトライフルを持ってめちゃめちゃ撃ってくる奴とか、バイオ6ですげえ見たことあるな……? 実質バイオ6だったのでは……?

■セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記

 2021年の夏休み映画が無料公開されていたので、大晦日の朝に観た。小説家である主人公が、自身も物語のキャラクターであることに気づき、それでも創作を諦めないっていう流れだけ抽出するととても美しいんだけど何この混沌。2021年の子どもたち、これを映画館でどういう顔で観てたんだよ。東映さんさあ……こういうことやってるとき本当に楽しそうだよねえ……。
 仮面ライダー1号が変身を解いて本郷猛が出てくると思ったら藤岡弘、が出てきたのですごい笑ってしまった。「君は……本郷猛だね?」「ハイ!」嘘だッ絶対ただの藤岡弘、だよこの人! 魂が完全に同一化してしまっているよ!!

■ちいかわ

 Webで一通り追っている作品ではあるが、単行本を揃えつつある。キャラクターものにまったく興味を示さない娘氏が珍しくハマっているからだ。好きなキャラはくりまんじゅう先輩らしい。くりまんじゅう先輩が好きな小学生女子……。パパはモモンガが好き。あいつだけが「なんか小さくてかわいいやつになって、こういうふうに暮らしたい」というタイトルを体現しているから。
 しかしこの作品、グッズを所持する人を会社でも見かけるレベルで人口に膾炙している(カイシャとカイシャをかけたジョーク)が、いったいそのうちの何割の人が原作を追っているのだろう? ……まあ、スヌーピーのグッズを持つ人が全員PEANUTSを読破しているかというとそうではないし、なめこグッズを持つ人が全員『おさわり探偵 小沢里奈(NDS)』をプレイしているとは考えにくい。キャラクターとはそういうものなのだ。
 とはいえ来年、『すみっコぐらし』の映画を観に行く感覚であの「島編」のスゴい話を観せられたら、大変なことになるのではないか……?
 ……それでは聴いて下さい。ハチワレで『ひとりごつ』。

 なん[C]だ も[E]う朝[Am]かと
 [F]生 [G]乾 [C]

 ワイフ「終わった……」

■2200年ねこの国ニッポン

 あっという間に1クール駆け抜けてしまった!
 こういうユルいアニメ化もアリな世の中になったんだな……。ショートアニメながら猫飼いによる猫飼いのための話を繰り広げてくれて良かった。
 またネタが溜まったら2期を放送して欲しい。ねこの国ニッポン、お前はテレビ神奈川のちいかわとなれ……!

■ニチアサ百景

 プリキュアでは44話になってようやく世界を救う使命が降りてきた。例年なら初期メンが揃ってすぐやる話だった。
 「アイドル活動で人々をキラッキランランにして、そのエネルギーで異世界キラキランドを救おう!」っていうの、だいぶ設定の屋台骨だと思うんだけどなんでここまで出さなかったんだろう。最初からこの形にしておけばプリキュア活動とアイドル活動が接続されて、「なぜ無断アップロードしてまでプリキュアをアイドルにしなければならなかったか」が納得いく形で降りてくるんだけど……何かあったのか?

 ところでいまさら気づいたんですけど、ズキューン&キッス人間体の苗字が「田中」なの、かなりプリキュアにあるまじき事態じゃあないですか? プリキュアになるにはもっとこう、「雪城」とか「花咲」とか「星空」みたいな家系に生まれないといけないんじゃあないですか?
 ……と思ったけどキュアビューティさんが「青木」でしたね。稀姓じゃなくてもプリキュアになれるんだ!

 スーパー戦隊はユニコーンの大迷惑をもうぜんぜん感じさせない安定感で、最終盤の戦いになだれ込んだ。お兄ちゃん、あの気持ち悪さを保ったまま会心できるルートがあったんだなあ……。
 戦隊の歴史に区切りをつけるのがこいつらでよかった、素直にそう思える作品になってくれたと思……げえーっ! なんか知らない読者公募超人が出てきた~~っ!!