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◆不定期日記ログ◆

■2023-02-16
\キヲツケロヨー/
 そういえば先月、山梨県の早川町のオンセンに行ってきたんだけど、書くのに手間取っているうちにサイト移転のドタバタで記録し損なっていた。更新することがGoogleさんへの移転アピールにもつながるので書いておこう。


 ワイフが「田舎の小学校をリノベしたオンセンがあるので行こう」という話を持ってきた時には、「田舎の小学校~~? そんなもん日常だったんだが~~? 林間学校が『宿泊訓練』だったんだが~~??」と山から目線のマウンティング態度を隠さない俺だったが、住所が早川町と知って手のひらを鮮やかに返した。

 山梨県早川町ッ!!
 それは、赤石山脈と身延山に挟まれた山間の町だ!
 依然! 人口が1000人を切る限界集落にもかかわらず、町民も行政も「それを活かした観光ができるッ」という目標をいだいていたッ!
 それは嵐のようなすさまじい渇きだったッ!

 そして山中にたたずむ赤沢宿のわびた景観は、あの映画化も決まったNHKドラマ『岸辺露伴は動かない』において、六壁坂村のロケ地として使用されていたのだ!
 聖地巡礼! そのすてきな好奇心がジョジョを行動させたッ!

赤沢宿
 巡礼地を下調べしていて俺はすぐに知ることとなった。
 ここは――『ゆるキャン△』Season2で見たことがあると。

 またしても先回りされているッ! 笛吹川でも! 伊豆でも! 磐田でもッ! 俺たちが行く先々には常になでしことしまりんの影がある! これはいったいッ!?

「旅先のどこにでも現れる少女の影だってェー? そういうの読者は『もうあきたよ』っていうタイプの怪談なんじゃあないのか泉くんッ?」
「それが露伴先生……その少女の出現した場所は……翌年の観光収益が上がってるんですゥーッ! これって読み切りのネタになりませんか?」

赤沢宿
 なお赤沢宿は冬期には観光施設がほぼお休みになる。しまりんの喫した甘酒が欲しければ紅葉の季節に行くと良いだろう。俺はここにたどり着くまでの山道でのすれ違いをあまりしたくないので人がいないときに来た。


 目的の宿「ヴィラ雨畑」は雨畑ダムのほとりにある。ここも当然のように『ゆるキャン△』の舞台であり、しまりんがア゛ア゛ーッてしていたマッサージチェアもそのまま置いてある。
ヴィラ雨畑
 近くの本棚には『ゆるキャン△』が置かれており、これだけ聖地巡礼(不可抗力)を繰り返していて原作を読んでないことを恥じた俺は、宿泊中に13巻まで読破した。回想に知らん犬を紛れこますんじゃあない!

 学校をリノベしただけあって廊下はメチャメチャに寒いが、風呂と部屋はだいぶ暖かい。グランドの雰囲気は小学校のままなので、娘氏はテンションが上がっていた。夏に来れば林間学校気分を味わえるだろう。まあ俺の学校生活に林間学校はなかったがな!!


 翌朝はしまりんの渡っていた、雨畑の吊り橋を見に行った。もう『ゆるキャン△』の聖地巡礼であることを認め、開き直って隠さない。
 しかしここ、「関係者以外は渡らないでください」という古い看板と、聖地巡礼者用の案内とが両方置いてあってよくわからなかった。

 雨畑ダムは言われなければダムとはわからないほど土砂で埋まっていた。後で調べて知ったことだが、雨畑ダムは、ここの汚泥の不法投棄が駿河湾のサクラエビ不漁の原因だとして静岡と山梨がバチバチやりあった舞台なのであった。
 不法投棄は論外として、これだけ土砂が堆積してしまっているともうダムの意味をなさないのではないか。水力発電が持続可能エネルギーでない理由がここにある。日本の山は豪雨ですぐ崩れるので、あらゆるダムは土砂の流入に対して常にコストを支払い続けているのだ。


 帰路、富士川ぞいの52号線を河口まで一気に下りながら、「なでしこが圏外になったってだけでこの距離を原付で駆けつけたしまりんはマジで良い奴」ということを肌で理解した。ゆるキャン、Season3やるのかどうか知らないけど、次は奥大井なんでしょう? 早めに行っとこうかな……。