◆不定期日記ログ◆
- ■2021-10-20
- 稲作、即ち愛(ラブ)!
今私は『天穂のサクナヒメ』のサントラを聴いてマスクの中を鼻水でいっぱいにしているんですけど、今回はどうしてこんなことになってしまったのかをご説明していきたいと思います。
先日始めた『天穂のサクナヒメ』は無事ゲームクリアまで行きまして、それはつまり「ここから先は戻れないからセーブデータを分けろ」という表示を見て「次の米の収穫まで待ってくれ」という斬新な姿勢で止まっていた最終クエストを、一気に終わらせたということです。
そしてその最終クエストからエンディングに至る音楽が非常に滾るものだったため、私は後からサントラを聴いてこんな状態になってしまっているということです。ただ滾るだけではご理解いただけないと思いますので順を追って説明いたします。
まずゲーム音楽に対する姿勢として、私個人の問題が3つございます。
ではサクナヒメの話に戻します。
このゲームの根幹は農業であり、メインテーマが田植え歌となっています。序盤の田植えのときにアカペラで流れますがそれは一度きりで、あとは他の曲のメロディの一部にちょっと出てくるのが主になります。
サントラでこの『ヤナト田植唄』が終盤にも複数収録されていることを確認していた私は、上記の弱点を突かれることを覚悟し、ネタバレ防止策としてサントラの終盤を封印しました。フェアな戦いをしようゼ……そのときはその程度のことだと思っていました。
そしていよいよ最終クエストとなり『ヤナト田植唄・祭 ―まつり―』が披露されました。いや……でもこれアカペラ版に伴奏が付いた他は大きく変わんねえな……? このくらいなら余裕で耐えrサビがついとるーッ!! サビ!? Cメロ!? とにかくフル尺になっとる!
しかも追加されたサビがまた……すごい聴いたことある……! これもあっちこっちのメロディに紛れ込んでいたやつで、特に序盤のボス戦の、あの津軽三味線がバッキバキに決まってる曲の、後半部分にいきなりトライエースかってくらい強いストリングスのメロディがぶち込まれていた、アレだ……! アレがメインテーマのサビだったんだ……!
この瞬間に「断片的なメロディが結集」「歌詞があったことが判明」に加え「激しいボス曲のメロディがメインテーマに」という逆パターンの攻撃を合わせて、3つの弱点を全て同時に攻撃された形になり無事死亡しました。
あまりに鮮やかな太刀筋で、なぜ自分が致命傷を食らったのかわからず狼狽えるばかりでしたので、こうして後からサントラで分析している次第でございます。
作曲者である大嶋氏のサイトの楽曲解説を読んで答え合わせをしていたら、このメロディがメインテーマの田植え歌に合流することで「生活のすべてが田植えに直結している」ということをわからせる強力な仕掛けであったことを知り、もはやコメ農家に頭の上がらない状況にまで追い込まれています。
ラストダンジョンの『樹 ―いつき―』では、もはやこのメロディがサビであることを隠そうともせずドドーンとぶちこんできて、とうてい俺の涙腺が敵う相手ではなかった……ということを思い知らされるばかりです。
この曲も名曲であることは疑いようがないわけですが、曲単体での良さの他に「ゲームプレイ中に特定のメロディや楽器を何度も刷り込まれているからこそ醸し出せるエモさ」というのがゲーム曲には確かにあって、それはゲーム曲でしかできねえことなんだよなあということを再確認いたしました。
音楽のことばかり書きましたが、アクションもお話も最高で万人におすすめできるゲームです。年末に価格改定があるらしいので冬休みは稲作をするのも良いのではないでしょうか。私からは以上です。
先日始めた『天穂のサクナヒメ』は無事ゲームクリアまで行きまして、それはつまり「ここから先は戻れないからセーブデータを分けろ」という表示を見て「次の米の収穫まで待ってくれ」という斬新な姿勢で止まっていた最終クエストを、一気に終わらせたということです。
そしてその最終クエストからエンディングに至る音楽が非常に滾るものだったため、私は後からサントラを聴いてこんな状態になってしまっているということです。ただ滾るだけではご理解いただけないと思いますので順を追って説明いたします。
まずゲーム音楽に対する姿勢として、私個人の問題が3つございます。
- 「断片的にしか出てこなかったメインテーマが最終局面でドバっと出てくる」演出に弱い
ゲームに限らずこれを食らうと確定でクリティカルします。むしろこれに弱くない人いるの?
これの亜種として「ここまでのプレイでお馴染みになったメロディたちが最終局面でメドレー化して襲い掛かる」があり、MOTHER2などで猛威を振るいました。 - 「静かなメインテーマが牙を剥いてボス曲用のアレンジになる」演出に弱い
この性癖を植え付けたのは間違いなくルドラの秘宝なんですが、その話は今はやめときます。アレンジ具合によってはひとつめの弱点と複合して襲ってくることがあり、そうなると4倍弱点で受けることになり苦しい戦いを強いられます。 - 「おなじみの曲に歌詞があったことが明かされる」演出に弱い
スマブラSPの発売前の情報をリアルタイムで追っていた人は、「命の灯火」のPVでいきなり歌が入ったことで涙腺に致命傷を負ったことでしょう。いや違う、今はファイアーエムブレムのCMの話はしていないんだ。「熱唱!!ストリートファイターII」の話もしてない!
ではサクナヒメの話に戻します。
このゲームの根幹は農業であり、メインテーマが田植え歌となっています。序盤の田植えのときにアカペラで流れますがそれは一度きりで、あとは他の曲のメロディの一部にちょっと出てくるのが主になります。
サントラでこの『ヤナト田植唄』が終盤にも複数収録されていることを確認していた私は、上記の弱点を突かれることを覚悟し、ネタバレ防止策としてサントラの終盤を封印しました。フェアな戦いをしようゼ……そのときはその程度のことだと思っていました。
そしていよいよ最終クエストとなり『ヤナト田植唄・祭 ―まつり―』が披露されました。いや……でもこれアカペラ版に伴奏が付いた他は大きく変わんねえな……? このくらいなら余裕で耐えrサビがついとるーッ!! サビ!? Cメロ!? とにかくフル尺になっとる!
しかも追加されたサビがまた……すごい聴いたことある……! これもあっちこっちのメロディに紛れ込んでいたやつで、特に序盤のボス戦の、あの津軽三味線がバッキバキに決まってる曲の、後半部分にいきなりトライエースかってくらい強いストリングスのメロディがぶち込まれていた、アレだ……! アレがメインテーマのサビだったんだ……!
この瞬間に「断片的なメロディが結集」「歌詞があったことが判明」に加え「激しいボス曲のメロディがメインテーマに」という逆パターンの攻撃を合わせて、3つの弱点を全て同時に攻撃された形になり無事死亡しました。
あまりに鮮やかな太刀筋で、なぜ自分が致命傷を食らったのかわからず狼狽えるばかりでしたので、こうして後からサントラで分析している次第でございます。
作曲者である大嶋氏のサイトの楽曲解説を読んで答え合わせをしていたら、このメロディがメインテーマの田植え歌に合流することで「生活のすべてが田植えに直結している」ということをわからせる強力な仕掛けであったことを知り、もはやコメ農家に頭の上がらない状況にまで追い込まれています。
ラストダンジョンの『樹 ―いつき―』では、もはやこのメロディがサビであることを隠そうともせずドドーンとぶちこんできて、とうてい俺の涙腺が敵う相手ではなかった……ということを思い知らされるばかりです。
この曲も名曲であることは疑いようがないわけですが、曲単体での良さの他に「ゲームプレイ中に特定のメロディや楽器を何度も刷り込まれているからこそ醸し出せるエモさ」というのがゲーム曲には確かにあって、それはゲーム曲でしかできねえことなんだよなあということを再確認いたしました。
音楽のことばかり書きましたが、アクションもお話も最高で万人におすすめできるゲームです。年末に価格改定があるらしいので冬休みは稲作をするのも良いのではないでしょうか。私からは以上です。