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◆不定期日記ログ◆

■2019-10-30
スパイアをスレイしろ
 先月買ったSlay the Spireのラスボスを倒しました。

 ラスボスである「堕落の心臓」は本当に無類の強さで、初見でこんなもん越せんのかと思うレベルなんですが越せました。とはいえアセンション20とかで戦ってるガチ勢に比べれば全然いきあたりばったりなプレイです。そういう高難度ステージの情報をググッてここに来てしまった人は引き返してください。あるいは新参者の新鮮な感想を摂取して愉悦してください。

 まず未踏破者に向けて心臓がどれだけやばいかという話をしますが、2ターン目にいきなり60ダメージで殴ってきます。1ターン目の弱体デバフを解除できれば40で済みますが、そう都合よく解除手段があるわけではありません。直ちに対抗できる量のブロック値を積む必要があります。しかし脆弱化デバフがついてきてそれを妨げる仕組みです。
 最大HPが70~80程度のこのゲームにおいてこのダメージが無茶苦茶なのはわかると思いますが、その次のターンには怒涛の12連続攻撃が来てどのみち死ぬのでどうしようもありません。テーブルマウンテンの最上階で初めて魔蝕虫に殺されたときもここまでの絶望感はありませんでした。


 最初はディフェクトで挑んでいました。ディフェクトのフロストデッキはブロックが積みやすく、最初に第三層を踏破できたキャラだったので。しかしこれは早々に諦めました。ブロックが積まれる前に3ターンで死ぬからです。
 次にアイアンクラッドで挑みました。ディフェクトよりもブロック重視のデッキが組みやすそうだったからです。しかしこれも実を結びませんでした。俺自身に貧乏性のデバフがついているためどうしてもデッキが膨らみ、手札事故であっさり死ぬことを繰り返しました。

 結局、いちばん苦手意識を持っていたサイレントで倒しました。どうせデッキが膨らむのなら手札の回転が得意なクラスが良い。そして毒を与えて全力ガードしていればたいていの相手に勝ててしまうというわかりやすさも良かったです。
Slay the Spire
クリアデータ
 最終的に出来上がったデッキについて説明します。まずは主なレリックから。イベントマスでとったやつがほとんどで、エリート敵にはあまり手を出しませんでした。レリックは獲得時に効果を発揮するやつと、獲得後にパッシブスキルとして効果を発揮し続けるやつがあります。
  • 「戦化粧」(ランダムなスキルカード2枚をアップグレード)
    開幕ボーナスで手に入って、防御が防御+になった。悲しいが使えないわけではないのでいい。
  • 「ヘビヤモリの頭蓋骨(スネッコスカル)」(毒攻撃の深度+1)
    毒はメイン火力なので助かる。
  • 「ルーニックピラミッド」(ターン終了時に手札を捨てなくなる)
    第一層ボスで他に選択肢がなく、廃棄カードもないのにこれを手に入れてしまった。
  • 「教えの書」(戦闘開始時にランダムなパワーカード入手)
    イベントであまり期待せずに取ったら思いのほか役に立った。「フットワーク」が来ると非常に安定するし、「商売道具」が来るとピラミッドで詰まった手札が助かる。「用意周到」は何の意味もなかった。
  • 「毒の卵」(以降獲得する全てのスキルカードをアップグレード)
    これが第二層中盤で来てくれたのは僥倖だった。
  • 「呪いの鍵」(エナジー+1、宝箱から呪いが出る)
    第二層ボスレリック。宝箱を開けるまいと思ったがクセで開けてしまい「ゆがみ」が出た。
  • 「忍者の巻物」(戦闘開始時に「ナイフ」x3が手札に加わる)
    これが来た段階ですでに「騙し討ち」と、「瓶詰の炎」で天賦化した「無力化+」があったので開幕の手札が大渋滞。しかも別に初手でカード使いまくることになんのシナジーもない構成。
 次にピックしていったカード。方針としてはとにかくブロック値を積んで毒殺すること。あと手札を早めに回転させてドロー運を安定化させるべく、コストが軽かったり手札操作ができたりするものを選びたいなーと思って進めていきました。
  • 「直感+」「ディフレクト+」
    0コストでブロック値を積むためのカード。見つけ次第確保した。
  • 「かすみ(ブラー)」「ドッジロール」
    次ターンにブロック値を持ち越して防御を安定させるためのカード。かすみは2枚取った。
  • 「足払い+」「無力化+」
    脱力デバフで相手の攻撃力を削るためのカード。足払い(脱力3+14ブロック)は2コストと重いがエナジーが増えた終盤で重宝した。2コストで2倍の働きができるのならそれはつまり手札を圧縮していることになるのだ。
  • 「金切り声」「闇の足枷」
    1ターンだけ敵の筋力を下げて攻撃力を削るためのカード。特に多段攻撃を無効化できるので単純にブロック値を積むのとは別軸で活用できた。
  • 「フットワーク+」(敏捷性+3)
    全てのカードのブロック値が3上がるのでとにかく早めに引きたかった。
  • 「跳ねるフラスコ+」「有毒ガス」「毒の一刺し」「致死毒」
    ダメージソースたる毒を相手にぶちかますためのカード。「触媒(毒3倍)」を渇望したが叶わなかった。しかたないのでバウンドフラスコをアップグレード(敵ランダムに毒3×4回)した。
  • 「サバイバー」「準備万端(準備)+」「ダガースロー」「賭けの勘定(イカサマ)+」
    手札を捨てる効果のあるカード。一層ボスでルーニックピラミッドを取ってしまったため、慌てて増やした。イカサマ(手札をすべて捨て同じ枚数だけカードを引く)は融通が利かないが、とにかくデッキの回転が速くなるため2枚取った。
  • 「メッタ斬り+」(カードをプレイするたび敵全体に2ダメージ)
    便利だが、このカード自体が2コストで重いのでなかなか発動させる機会がなかった。結局、ときどき「教えの書」の効果でやってくるのを使えば十分だった。
  • 「まきびし+」(攻撃を受けるたびに反撃5)
    ぶっちゃけ心臓の12連続攻撃への嫌がらせのためだけに取った。
  • 「バースト+」(次に使うスキルカード2枚を2回繰り返す)
    出たので期待して取ったが、飛びぬけて強力なスキル(触媒とか)が手に入らなかったので地味だった。
 これらのデッキに加えて、心臓戦では温存していた「スピードポーション」と「古代のポーション」のコンボで敏捷性+5を付加しました。

 こうして書き出してみるとまじでなんであの理不尽な心臓を殺せたのかよくわかりません。ほぼノーダメージだったので敏捷性が効いたんだと思います。手札圧縮が苦手でいつもデッキが30枚以上になってしまうため、ルーニックピラミッドとイカサマで手札を制御しつつ安定してブロックを積むようにしたのが功を奏しました。

 2500円でこうまで遊べてしまうとは驚嘆のほかありません。人を選ぶゲームだとは思いますが選ばれた諸兄はぜひ頑張っていただきたい。私からは以上です。