◆不定期日記ログ◆
- ■2018-01-24
- 三歳児とゲームした顛末
年末年始に娘氏は初めて「ブロックス」の4人対戦をした。今まではただの積み木としてしか使っていなかったので、これでゲームを行うのは初めてのことだ。三歳児にはまだルールを適用するのが困難なので、娘氏だけ「どこにブロックを置いてもいい」というハイパームテキ状態でプレイしてもらった。結果的に大人3人に対して圧勝し、たいそう気を良くしたようだった。大人3人にとってはキングボンビーのなすりつけあいに近かった。
また、お正月ということで百人一首を出してきて坊主めくりも行われた。今度は完全に運ゲーであるうえ、坊主や姫を引いたときの処理は周囲が勝手にやってくれるため、娘氏は1プレイヤーとしてふつうに参加することができた。そして終盤にパパチャンが坊主を引いて大量にはき出した札を娘氏が姫でかっさらってそのままビクトリーした。
この体験を経て、娘氏はたびたび「ゲームしたい」と言うようになった。これは来たぞと俺は思った。いまこそ機運が高まっている。ボードゲームによる子育て……ボ育ての機運が。
幼児を対象としたアナログゲームはいろいろあるが、ルールを見る限りではあまり(俺の)興味がひかれない。ゲームで知育などという大層な志はないので、大人だけでも楽しめて、娘氏の今後のゲーム沼への導線となるようなゲームはないだろうか? たぶんある。たくさんある。
そういったゲームを選ぶため、まずは問題点を整理しておきたい。対象年齢外なので当たり前なのだが、ご両親が所持するゲームを三歳児がプレイしたとすると、以下のような問題が予想される。
【ブロックス】
コンポーネントは最高にお気に入りなんだけど、三歳児には「ブロックを置ける場所」を判断するのがまだ難しい。「それはダメ」ばかりでは面白くないので、「何ができないか」を教えるより「何ができるか」を列挙するのが簡単なゲームのほうがフォローがしやすい。
【カルカソンヌ】
これまた街のパネルやミープルなどのコンポーネントは最高にお気に入りなんだけど、実際に自由に触らせてみるとまったく絵を繋げようとしないため、「パネルが置ける場所」や「ミープルを配置できる場所」のルールを理解するには時間がかかるだろう。
【カタンの開拓者】
サイコロを振って資源を受け取るところまではできそうだが、その資源を組み合わせて町を買ったり道を買ったりするのを判断するのは厳しい。また交渉がキモなのでこれも幼児にはつらい。手札が伏せられているのもご両親のサポートを阻害する要因である。
【ドミニオン】
ルール以前の問題として、トランプやウノ全般にも言えることだけど、三歳児の手ではカードを広げて持つことが困難なので、手札を隠さないといけないゲームは難しい。あとドミニオンではカードのシャッフルができないとお話にならない。あと足し算引き算の暗算が求められるのも厳しい。
【ワードバスケット】
しりとりはできるかもしれないが、「う」で始まり「こ」で終わる言葉、などと縛りをつけられると語彙がついていかないと思われる。また文字を読むのに時間がかかるため、瞬発力を要求されるゲームはフェアでない。
【キャット&チョコレート】
幼児の発想はめちゃくちゃ面白そうだが、ぶっちゃけお題を与えなくても日常の発想がすでに最高に面白いのでわざわざゲームで発掘しなくてもいい。
まとめると、
……あたりが、娘氏でもプレイできるゲームの条件となる。
というわけで「街コロ」です。
これが!街コロだ! 日本製のゲームがドイツのゲーム大賞最終候補まで行った、という噂は聞いたことがあった。それがこのゲームである。
詳しい遊び方が気になる人はリンク先などで見ていただくとして、これはカタンのようにダイス次第で資源(コイン)が貰え、ドミニオンのようにコインでカードを購入して収入を増やし、勝利条件を満たすことを目指すゲームだ。今後のアナログゲーム沼に誘導するにはうってつけではないか。
デザインも鮮やかでカワイイし、何よりコインとダイスと108枚のカードのみで完結するため非常にコンパクトだ。そしてカードを使うものの、それはただ並べて置いておくだけなので幼児でも問題ない。ダイスに従って収入の部分だけご両親が清算し、買うか貯めるかは本人に任せればよい。買い物の選択肢もそれほど多くはない。
ただ勝利条件の4物件をすべて買うにはちょっと時間がかかるので、三歳児の集中力が続くかどうかは怪しい。試しに3人で、駅(4コイン)とショッピングモール(10コイン)の2物件のみでプレイを始めてみた。
その結果!
娘氏、圧勝 「3を出したプレイヤーから1コイン徴収できる」能力を持つカフェを完全に見た目だけで2軒購入した娘氏、見事ご両親のクソダイス運により大量の収入を得てそのままビクトリー。ルールはよくわかっていないものの、とりあえず勝ったということはわかったようだ。このとおり一切接待プレイをしていなくとも全員初見ならば三歳児が運で押し切れるのだ。このような勝利体験を積み重ねて、健やかに沼にハマって欲しい。
また、お正月ということで百人一首を出してきて坊主めくりも行われた。今度は完全に運ゲーであるうえ、坊主や姫を引いたときの処理は周囲が勝手にやってくれるため、娘氏は1プレイヤーとしてふつうに参加することができた。そして終盤にパパチャンが坊主を引いて大量にはき出した札を娘氏が姫でかっさらってそのままビクトリーした。
この体験を経て、娘氏はたびたび「ゲームしたい」と言うようになった。これは来たぞと俺は思った。いまこそ機運が高まっている。ボードゲームによる子育て……ボ育ての機運が。
幼児を対象としたアナログゲームはいろいろあるが、ルールを見る限りではあまり(俺の)興味がひかれない。ゲームで知育などという大層な志はないので、大人だけでも楽しめて、娘氏の今後のゲーム沼への導線となるようなゲームはないだろうか? たぶんある。たくさんある。
そういったゲームを選ぶため、まずは問題点を整理しておきたい。対象年齢外なので当たり前なのだが、ご両親が所持するゲームを三歳児がプレイしたとすると、以下のような問題が予想される。
【ブロックス】
コンポーネントは最高にお気に入りなんだけど、三歳児には「ブロックを置ける場所」を判断するのがまだ難しい。「それはダメ」ばかりでは面白くないので、「何ができないか」を教えるより「何ができるか」を列挙するのが簡単なゲームのほうがフォローがしやすい。
【カルカソンヌ】
これまた街のパネルやミープルなどのコンポーネントは最高にお気に入りなんだけど、実際に自由に触らせてみるとまったく絵を繋げようとしないため、「パネルが置ける場所」や「ミープルを配置できる場所」のルールを理解するには時間がかかるだろう。
【カタンの開拓者】
サイコロを振って資源を受け取るところまではできそうだが、その資源を組み合わせて町を買ったり道を買ったりするのを判断するのは厳しい。また交渉がキモなのでこれも幼児にはつらい。手札が伏せられているのもご両親のサポートを阻害する要因である。
【ドミニオン】
ルール以前の問題として、トランプやウノ全般にも言えることだけど、三歳児の手ではカードを広げて持つことが困難なので、手札を隠さないといけないゲームは難しい。あとドミニオンではカードのシャッフルができないとお話にならない。あと足し算引き算の暗算が求められるのも厳しい。
【ワードバスケット】
しりとりはできるかもしれないが、「う」で始まり「こ」で終わる言葉、などと縛りをつけられると語彙がついていかないと思われる。また文字を読むのに時間がかかるため、瞬発力を要求されるゲームはフェアでない。
【キャット&チョコレート】
幼児の発想はめちゃくちゃ面白そうだが、ぶっちゃけお題を与えなくても日常の発想がすでに最高に面白いのでわざわざゲームで発掘しなくてもいい。
まとめると、
- ターン制
- 意思決定点において取れる選択肢は少なめ
- カードを持たない
- 伏せカードなどがない完全情報ゲーム
- 交渉など言葉を駆使する要素の重要度が低い
- 運要素が強め
……あたりが、娘氏でもプレイできるゲームの条件となる。
というわけで「街コロ」です。
これが!街コロだ!
詳しい遊び方が気になる人はリンク先などで見ていただくとして、これはカタンのようにダイス次第で資源(コイン)が貰え、ドミニオンのようにコインでカードを購入して収入を増やし、勝利条件を満たすことを目指すゲームだ。今後のアナログゲーム沼に誘導するにはうってつけではないか。
デザインも鮮やかでカワイイし、何よりコインとダイスと108枚のカードのみで完結するため非常にコンパクトだ。そしてカードを使うものの、それはただ並べて置いておくだけなので幼児でも問題ない。ダイスに従って収入の部分だけご両親が清算し、買うか貯めるかは本人に任せればよい。買い物の選択肢もそれほど多くはない。
ただ勝利条件の4物件をすべて買うにはちょっと時間がかかるので、三歳児の集中力が続くかどうかは怪しい。試しに3人で、駅(4コイン)とショッピングモール(10コイン)の2物件のみでプレイを始めてみた。
その結果!
娘氏、圧勝