◆不定期日記ログ◆
- ■2011-01-25
- 虚偽記憶
まったく物忘れがひどくて困る。
注意力も3万だ。(標準は53万)
毎日、メガネや鍵や財布やケータイが俺の時間を奪うのだ。
自分の脳に絶望して、つい記憶についての本を手にとっていた。
読んだのは「なぜ、『あれ』が思い出せなくなるのか」(日本経済新聞社)と「記憶はウソをつく」(祥伝社)の二冊。
人間の記憶のメカニズムについて、おぼろげながら輪郭を見せてくれる本だ。
脳は、すごくおおざっぱにデータを蓄えている。
記憶に残っている鮮明な風景も、それは決してハードディスクに保存された画像のようなものではなくて、追想するたびに脳内のコラ職人が素材を寄せ集めて作り出しているのだ。
使わない素材はどんどん存在が薄れていくし、そのときの気分によって使われる素材が違ったりもする。定番の素材でもどこに保存したかわからなくなることがあるし、そもそも素材を保存しそこねてたりする。
……このコラ職人のたとえは今俺が勝手に作ったので不正確かもしれない。
とにかく記憶は、脳が、つじつまが合うように作ってるのだ。
そのアバウトなコラ技術が、数々のエラーを生んでいる。
「記憶はウソをつく」のほうでは、この脳のエラーがどれだけの冤罪(偽の目撃情報、偽の自白)を作り出したかが語られており、恐ろしいことこの上ない。
捜査官との会話の中で犯行の状況を想像すると、それが素材となって虚偽記憶がすくすく成長するのだ。
詳しくは「虚偽記憶」などで検索するといいけど、他人に「幼いころ自分はショッピングモールで迷子になった」という偽の記憶を植えつけてみる実験が、25%の人で成功したとのこと。
誘導尋問的に攻めれば、記憶すら捏造されてしまうこんな脳みそじゃポイズン!
つまり、俺が幼少のころ電車に向かって「バスー!!」と叫んだというロックな出来事は、アレは両親から植えつけられた虚偽の記憶である可能性があるな。
記憶に残っていても記録に残っていなければ大丈夫!
この調子で自分の黒歴史をなかったことにしていくのだ!
注意力も3万だ。(標準は53万)
毎日、メガネや鍵や財布やケータイが俺の時間を奪うのだ。
自分の脳に絶望して、つい記憶についての本を手にとっていた。
読んだのは「なぜ、『あれ』が思い出せなくなるのか」(日本経済新聞社)と「記憶はウソをつく」(祥伝社)の二冊。
人間の記憶のメカニズムについて、おぼろげながら輪郭を見せてくれる本だ。
脳は、すごくおおざっぱにデータを蓄えている。
記憶に残っている鮮明な風景も、それは決してハードディスクに保存された画像のようなものではなくて、追想するたびに脳内のコラ職人が素材を寄せ集めて作り出しているのだ。
使わない素材はどんどん存在が薄れていくし、そのときの気分によって使われる素材が違ったりもする。定番の素材でもどこに保存したかわからなくなることがあるし、そもそも素材を保存しそこねてたりする。
……このコラ職人のたとえは今俺が勝手に作ったので不正確かもしれない。
とにかく記憶は、脳が、つじつまが合うように作ってるのだ。
そのアバウトなコラ技術が、数々のエラーを生んでいる。
「記憶はウソをつく」のほうでは、この脳のエラーがどれだけの冤罪(偽の目撃情報、偽の自白)を作り出したかが語られており、恐ろしいことこの上ない。
捜査官との会話の中で犯行の状況を想像すると、それが素材となって虚偽記憶がすくすく成長するのだ。
詳しくは「虚偽記憶」などで検索するといいけど、他人に「幼いころ自分はショッピングモールで迷子になった」という偽の記憶を植えつけてみる実験が、25%の人で成功したとのこと。
誘導尋問的に攻めれば、記憶すら捏造されてしまうこんな脳みそじゃポイズン!
つまり、俺が幼少のころ電車に向かって「バスー!!」と叫んだというロックな出来事は、アレは両親から植えつけられた虚偽の記憶である可能性があるな。
記憶に残っていても記録に残っていなければ大丈夫!
この調子で自分の黒歴史をなかったことにしていくのだ!