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◆不定期日記ログ◆

■2010-10-29
サイレントヒル
 映画『サイレントヒル』を観た。
 静岡に住む者としては外せない映画だ。


 のっけから、映画の雰囲気がゲームそのものでびっくりした。
 静岡在住でありながらゲームは「3」しかちゃんとプレイしてないんだが、原作の空気感の再現度がスゴイ。
 『バイオハザード』は、映画化にあたってミラジョヴォビッチ無双が前面に押し出されたが、こちらは丁寧に原作の雰囲気をなぞっている。

 ゲームの『サイレントヒル』は、『バイオ』と比較して、オカルト要素を強く押し出した点に特徴がある。
 登場する化け物には物理的・科学的な裏付けがなく、登場人物のトラウマが具現化したもの、みたいなことにされている。
 したがって「なんでもあり」であり、理不尽な視覚的いやがらせをこれでもかというほど繰り出すことができる。
 ウィルスが感染してゾンビに、というとパニック映画寄りだが、この設定はホラー映画にはうってつけだろう。

 視覚的のみならず、聴覚、すなわち音楽の雰囲気もそれっぽい。
 というかこれはAKIRA YAMAOKAのしわざなので仕方ない。
 使っている音源レベルでサイレントヒルである。
 映画までプロデュースするとは恐るべしAKIRA YAMAOKA!
 「流星ハニーの人」というイメージはそろそろ捨て去らねばなるまい。


 裏世界のエフェクトとか、救いのないシナリオとか、原作の空気感の再現度がハンパない映画であった。
 サイレントヒルの再現度が高いのか、再現度ヒルのサイレントが高いのかわからなくなるくらいの名作。