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◆不定期日記ログ◆

■2008-12-09
「徳」と「得」

 良い子のみんな!早起きは三文の得というが
 三文とは今の金にすると60円ぐらいだそうだ
 寝てる方がマシだな。(AA略)

 以前もこの引用から書き出したような気がする。
 もし60円の損で寝坊できるとしたら俺は喜んで料金を支払う。
 月額1800円で寝坊し放題。このビジネスは間違いなく流行る。

 だが、どうやら「三文の得」という言い方は怪しいようだ。
 わりと広く使われているが、手元の広辞苑先生はかたくなに「早起きは三文の徳」とおっしゃっている。
 誤用なのか?

 「お徳用」のように、「徳」と「得」はわりと互換性がある漢字だ。
 簡単に誤用と言い切ることはできない。
 だが本当にこれが誤用で、「獲得」の「得」ではなく、「人徳」の「徳」だとすると、このことわざは何を示しているのか?

 ここで「三文」という言葉に注目する。
 「二足三文」のように、三文は「きわめて安い」の意味で使われることもある。
 きわめて安い…人徳?
 全然褒めてねえじゃん!!

 つまりこのことわざは、
 「へぇー早起きするなんてイマドキ偉いッスねェー」
 と上から目線で馬鹿にしているのではないか!?
 まだ60円のほうがマシな解釈だ!!