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◆不定期日記ログ◆

■2008-05-19
県名漢字
 前の日記で、常用漢字表の改訂について触れた。

 今回の改訂で、いままで常用漢字に含まれていなかった、大阪の「阪」や、岐阜の「阜」などが盛り込まれることになった。
 つまり、中学校までに習うことのなかった「県名のための漢字」を一気に追加した形になる。
 いままで固有名詞は「人名用漢字」などとして踏み込まなかったが、実際これらの漢字の中には、山梨の「梨」とか、鹿児島の「鹿」とか、県名以外でお世話になるものも多いので妥当な変更といえよう。

 話は変わるが、どうも僕は県名を書くのが苦手だ。
 「茨城」「栃木」と混同して「茨木」と書いたあと頭をひねる。
 「埼玉」は県庁所在地のせいで漢字で書くのが馬鹿馬鹿しい。
 「愛媛」にいたっては字面が「愛知」に似すぎていて、読むほうすら一瞬間違える。
 さらに「愛」がなんとか出てきたとしても「媛」が書けない二重の罠だ。
 あと常用だけど「神奈川」の「か」も出てこない。 
 ついでに「鳥取」は読みを意識すると「取鳥」と書きたくなる。

 きっと常用化でこのような混乱をする人も少なくなっていくのだろう。
 喜ばしいことだ。

 あと、静岡の「岡」や、奈良の「奈」などをさしおいて、密かにすでに常用漢字に入っている新潟の「潟」からは底知れぬ政治力を感じる。