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◆不定期日記ログ◆

■2007-10-08
いいえそれはトムです
 日本語はとにかくおくゆかしい言語で、直接的に申し上げることを避ける傾向がある。
 島国で農耕をしていたからだろうか、みなまで言わないことが美徳とされる。
 あうんの呼吸である。ツーカーの仲である。
 「どんだけー」で止めて、具体的なツッコミ内容は申し上げないのが良いのである。

 テーブルの向かい側の人のところにある塩を取って欲しいときも、
 「Pass me the salt, please.」などと無粋なことを言ってはならぬ。
 「すみません、それはお塩ですか?」と遠まわしにモノ欲しそうにするのが日本的なのである。
 相手は必ず行間を読んで「あ、スミマセン、どうぞ」と塩を取ってくれるだろう。

 だから、中学生諸君。
 よく聞いて欲しい。


 問1 次の質問に英語で答えなさい

  A:Is this an apple?  B:              .


 という問題に出くわして、「リンゴかどうかなんて見ればわかるだろアホウが」と思っているようでは、まだまだ空気を読めていない。
 日本人ならば、迷わずに

  A:Is this an apple?  B: Here   you   are .

 と解答すべき問題なのである。
 この問題は君たちに「世界に通用する日本人となるには、まず和の心を鍛えよ」と、そう申しているのだ。遠まわしに。