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◆不定期日記ログ◆

■2007-01-04
新春初詣
 初詣は久能山東照宮に参拝してきたよ。
 ていうか初詣って意識的に行くのは初めてだな。
 初初詣か。

 久能山東照宮はその名のとおり山の上にあるので、参拝にはスゴイ石段を攻略しなければならない。
 その数1159段。
 地元の人は「いちいちご苦労さん」と覚えているが、それだと115963段になってしまい宇宙的な悲惨さである。1192296鎌倉幕府。

 だいたい8割がた登っただろ!と思っていたら、上から降りてきた参拝帰りの人が、
 「あーやっと下が見えてきた」
 とか絶望的な事をおっしゃるのでもうダメだと思った。
 日本平からロープウェーで渡ってくればよかった!

 だが荒涼とした砂浜を一望できるロケーションはなかなかのものだな。
 これはもう日本のモンサンミッシェルといって差し支えあるまい。
 いや…差し支えるか。
 静岡のモンサンミッシェルだな(だいぶ親しみのもてる称号)。

 門をくぐってなお階段を登りきると、拝殿。
 お賽銭を百円、賽銭箱に投げて、願い事を言う。

(ニューヨークの『マンハッタン島』…
 なぁいいだろう!家康殿!
 取り引きしようぜ!オレにマンハッタン島をくれッ!!

 「…声出てますよ」

 同行人の小声ツッコミにも動じず、百円でこれ以上ない図々しい願いごとを済ませると、おみくじで中吉を引いて引き返した。
 この階段、登るときより降りるときのほうがダメージがでかい。
 せっかく得た位置エネルギーが運動エネルギーとなり、膝をいたずらに攻撃する。
 俺は膝に衝撃を与えるために位置エネルギーを得たというのか!?

 終わりが見えてきたころには膝が勝手にがくがくしていた。
 悔しいので、すれ違う登り行く人に、

 「あーやっと下見えてきた」
 「これで200個目のカーブだぜ」
 「久能の石段は53万です。
  そして久能の石段は門をくぐるたびに段数がはるかに増す。
  その門を久能はあと2回残している。この意味が分かるか?」

 などと心ない絶望的なつぶやきを聞かせてきた。