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◆不定期日記ログ◆

■2006-11-08
ママっ子ウェイトレス
 最近ファミレスに行ってないせいか、いまいちピンとこないのだが、マニュアル敬語の例としてよく「メニューお下げしてよろしかったでしょうか」が挙げられる。

 これに関しては、筑摩新書『ありえない日本語』の中で、相手の心中がわからない状態で「相手に断りもなくメニューを下げるリスク」と「自明な判断をわざわざ相手にさせるリスク」という相反するリスクを、両方最低限回避しようと生まれてきた言い回しだ、というような解釈がされていて、非常に正鵠を射ているなぁと思った。

 で、今度はこれが「なぜゆえ過去形にするのか?」という反感を買ってしまっているわけだ。
 「お下げしてよろしいでしょうか」でよいではないかと。

 だが、てめー、そういう言葉はファミレスの世界にはねーんだぜ…
 「下げてよいか」…そんな言葉は使う必要がねーんだ。
 なぜなら、ウェイターや、ウェイトレスの仲間は、その質問を頭の中に思い浮かべた時には!実際にメニューを下げちまって、もうすでに終わってるからだッ!
 「下げてよかったか」なら聞いてもいいッ!

 「下げてよいか」と心の中で思ったならッ!
 その時スデに行動は終わっているんだッ!!



 …という接客教育をされる妄想をしたよ。