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◆不定期日記ログ◆

■2006-06-11
ダヴィン・チ・コード
 で、映画のほうの「ダ・ヴィンチ・コード」を観てきたよ。
 ネタバレに踏み込むけど暗号で書けばいいよね。
 「我こそはソニエールに暗号解読を叩き込まれた」っていう人は読まないこと。

 でもしまった、暗号なんて書けないや。なんとかぼかして書こう。

 個人的にすっごくもったいない感じがした。
 実際「うまいなぁ」と思った点はいっぱいある。モニョスとかの過去話を映像のフラッシュバックでまとめたり、ムニョムニョのゴニョゴニョ恐怖症の伏線をちゃんと消化してラストシーンにつなげたり、携帯を大活用したり、モリョモーリョとムニーの血縁関係をやめて「まるでスーパーサイヤ人のバーゲンセールだな」状態を解消したりとか、そのへんの工夫は素晴らしかった。

 もったいないと思ったのは、小説で何度か蒸し返して伏線を張った、祖父が伝えたかった「家族にまつわる大切な話」の事がかなり無視されてしまったところだ。そのせいで暗号を解き終わって家族の謎を知るあたりが唐突すぎるんだ。
 あと「導師」が正体を明かすシーンも驚くほどあっさりなのももったいなく感じた。小説のタメてタメてタメてそう来たかー!っていう感じが良かったのに残念。
 もういっそ聖杯の過去話とか省略しちゃえば良かったのに。でもそうするとダ・ヴィンチ関係なくなるので話題性ゼロで残念なことになる。

 それからオプスデイの人たちが哀れ。この人たちが悔い改めるシーンは、ファーシュがどこまでマジだったのかまったくわからなくなる良い場面だったんだけど案の定削られてた。せっかくのジャンレノがただの駄目な人になってしまってもったいない。
 やっぱり本物のオプスデイの人がマジレスするのはしょうがないかなあとか思った。

 小説のちょっとラブラブだけどバーゲンセールなENDと、映画のゴニョゴニョ恐怖症とからめた神聖な感じのENDと、どっちがいいかはちょっと甲乙つけがたい。
 小説読んでない人は全然違う印象を持つんだろうな、コレ。