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◆不定期日記ログ◆

■2005-10-06
流れゆくものたち
 「おざなり」「なおざり」は、どうやら違う言葉らしい。

 「おざなり」は「なおざり」の言い間違いだと思っていた。
 だいたい意味の違いが微妙すぎる。
 意味の違いを辞書やグーグル先生で調べたが、いまいち正確に把握するに至らなかった。まあ、把握したところでどっちがどっちかわからなくなるのがオチだろう。

 しかし、調べているうちに興味深い一説に行き当たった。
 「おざなり」「なおざり」は、音の前後が入れ替わって生まれた言葉だという。
 「あらたな」から「あたらしい」が生まれたように、この「音転現象」によって、どちらかがどちらかから派生したという説だ。
 最初は言い間違いだったのかもしれない。だが、それがいつの間にか言葉として市民権を得たというのだから、なんとも壮大なロマンを感じさせる。
 いつか「ふんいき」から「ふいんき」が派生してくる日のことを思うと、たまらなくドキドキするじゃあないか。

 しめの一句。

 秋立つや トウモコロシと ブッコロリ