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以下の記事へのツッコミです
■2025-07-08 : 歯車的砂嵐の小宇宙!
そういえば最近、若者言葉としての「わたし的には~」の「的」の用法があまり取り沙汰されなくなったような気がする。
若者言葉の移り変わりは早い。「言葉を曖昧にして場の空気をやわらげ……」のように意味をとらえたときにはもうその形を変えている。
だがそもそも我々日本人は……「的」をつけるかどうかの使い分けが、だいぶ曖昧なのではないだろうか?
たとえば「集団的自衛権」「個別的自衛権」って言うけど、別に「集団自衛権」「個別自衛権」でよくない? そりゃお役所の偉い人が国連憲章の言葉をきちんと和訳してこうなったんだから意味はあるんだろうけど、なんか「うちら~同盟国みたいな~?」というふんわりとしたニュアンスを感じてしまう。
お役所といえば、「伝統工芸品」のうち特に経産省に認められたものが「伝統的工芸品」と呼ばれるのもよくわからない。なんで条件がしっかりしたら名前が曖昧になるんだ。「集団的自衛権」もそうなのか?
我々は「奇抜な」とは言うけど「奇抜的な」とは言わないし、「独創的な」とは言うけど「独創な」とは言わない。その場のノリと語呂だけで「的」を出し入れしている可能性があり、海外の日本語学習者がガチギレしてしまう。
さらに面倒なことに、「的」の付加する意味が広すぎる。
おおまかには「科学的方法」とか「文学的表現」のように「そういう性質を持ったソレだよ」という意味で使われることが多い。だが……「母親的な存在」は母親ではないが、「理想的な存在」は理想の存在である可能性が高い。
これについては「アレに限りなく近いソレだよ」という意味だと考えれば筋は通るかもしれない。理想は現実の中には存在しないのだ……。
これに加えて現代では「わたし的には~」の「としては」の用法が登場し、もうわけがわからない。日本語学習者はキレていい。
ところでさっき、「的」はだいたい「そういう性質を持ったソレだよ」の意味で使われると言ったが、スマンありゃウソだった。
我々は「積極的」の「積極」が何かを知らないし、「画期的」の「画期」もわからないし、「可及的すみやか」の「可及」が何なのか気にしたこともない。
たぶん漢語や英語からまとめて翻訳されてきたんだろう。日本語学習者、すまんな、本当にすまん。
若者言葉の移り変わりは早い。「言葉を曖昧にして場の空気をやわらげ……」のように意味をとらえたときにはもうその形を変えている。
だがそもそも我々日本人は……「的」をつけるかどうかの使い分けが、だいぶ曖昧なのではないだろうか?
たとえば「集団的自衛権」「個別的自衛権」って言うけど、別に「集団自衛権」「個別自衛権」でよくない? そりゃお役所の偉い人が国連憲章の言葉をきちんと和訳してこうなったんだから意味はあるんだろうけど、なんか「うちら~同盟国みたいな~?」というふんわりとしたニュアンスを感じてしまう。
お役所といえば、「伝統工芸品」のうち特に経産省に認められたものが「伝統的工芸品」と呼ばれるのもよくわからない。なんで条件がしっかりしたら名前が曖昧になるんだ。「集団的自衛権」もそうなのか?
我々は「奇抜な」とは言うけど「奇抜的な」とは言わないし、「独創的な」とは言うけど「独創な」とは言わない。その場のノリと語呂だけで「的」を出し入れしている可能性があり、海外の日本語学習者がガチギレしてしまう。
社会的ダイナマイト一触即発的良心罪悪感ゼロ的猛毒セリフ的悪魔的計算頭脳的今世紀最大的犯罪少年の身も心も凍りつくエピソードです!
- 麦刈公一(魔少年ビーティー)
さらに面倒なことに、「的」の付加する意味が広すぎる。
おおまかには「科学的方法」とか「文学的表現」のように「そういう性質を持ったソレだよ」という意味で使われることが多い。だが……「母親的な存在」は母親ではないが、「理想的な存在」は理想の存在である可能性が高い。
これについては「アレに限りなく近いソレだよ」という意味だと考えれば筋は通るかもしれない。理想は現実の中には存在しないのだ……。
これに加えて現代では「わたし的には~」の「としては」の用法が登場し、もうわけがわからない。日本語学習者はキレていい。
ところでさっき、「的」はだいたい「そういう性質を持ったソレだよ」の意味で使われると言ったが、スマンありゃウソだった。
我々は「積極的」の「積極」が何かを知らないし、「画期的」の「画期」もわからないし、「可及的すみやか」の「可及」が何なのか気にしたこともない。
たぶん漢語や英語からまとめて翻訳されてきたんだろう。日本語学習者、すまんな、本当にすまん。