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■2022-02-20 : 僕等は出掛けた 手ぶらで出掛けた
SwitchのファミコンとスーファミにMOTHERがやってくる!
出社中にそのような情報をいきなりぶち込まれた俺の精神は完全にイーグルランドの田舎町に向かっており、やはりニンテンドーダイレクトのある日は国民の休日に制定すべきという認識を新たにした。
冒険をはじめよう
あらゆる名作がリメイクで復活するこの令和の時代、俺はMOTHERに関しては本当に「リメイクもリマスターも要らないから現行機で遊べるようにしておいてくれ」と常々思っており、MOTHER3もそのうちオンラインGBAが実装されて再会できることを熱望している。
MOTHERはともかくMOTHER2は、25年以上経った今見てもグラフィックと音楽がバッチバチに決まっていて、ピクセルリマスターする必要を一切感じない。UNDERTALEみたいなゲームも出てきているし、これはもう一つのジャンルのマスターピースと言って良い。
UI周りはさすがに古さを感じる部分はあるかもしれない。アイテム欄は終始ぎゅうぎゅうぱんぱんだし、スーパーバズーカやさるのきもちをアイテム欄の一番上に持ってくるためにひたすら自分に「わたす」など、ふくろのない時代のドラクエのようなアイテム管理を求められる。
とはいえ、これはこれでよいのだろうと思う。ポーションが99個持ててボス戦の前に体力全快ポイントがあるRPGとは明らかにゲーム性が異なる。かつてRPGは兵站のゲームで、「冒険の準備」のわくわく感にはこういう制限が大きく関係していたのだ。
そしてなにより、MOTHERの魅力は糸井重里節が吹き荒れるテキスト無法地帯であり、それはまったく古びることがないということを強調しておきたい。
娘氏は俺がMOTHER2をクリアするまでの一部始終を隣で見ており、すぐにいくつかのどせいさんの台詞を暗記してしまった。言葉にこだわりをもって作られたゲームだから七歳児にもよく刺さる。おとなもこどももおねーさんもだ。
ただ「こうしゅうでんわ」が娘氏にまったく通じなかったので、そういう点で古い部分があることは認めよう。ていうか学校にない? 職員室の前とかにあるっしょ?
俺がプレイしている間、娘氏は伝説の攻略本『ひみつのたからばこ』をもってきて、ダンジョンの道案内をしてくれたり、敵にねばねばマシンが効きやすいかどうか調べてくれたりした。
これがヒント屋さんだったらその都度35ドル払わないといけないところだが、我々はすでに『ひみつのたからばこ』を2冊所持しているため、ヒント屋さんには十分な先払いをしていると言えるだろう。なんで2冊も所持しているかって? そりゃあ『ひみつのたからばこ』を所持しているもの同士が結婚したからで、『ひみつのたからばこ』を所持しているもの同士が結婚することに何の不思議もないでしょう?
ところでまったく話が変わるんだけど、地底世界のファイアスプリングに「PKおとこ」って敵が出てくるじゃん? アイツなんなの? 撃破テキストが「われにかえった」なので人間なんだとは思うが、なぜあんな秘境に人間が?
それに加えて「PKおとこ・かくうえ」の存在がうっすらと社会性を感じさせる。なんかネクタイしてるし。あんな溶岩地帯で社会生活を営んでいる人類って何なの?
ギーグの影響で強い超能力に目覚めた人間がギーグの力でファイアスプリングに集められた……として、そこでネスたちと戦って「われにかえった」あとどうすんだよ。「あっどうも……すいませんここどこですか?」って言ってテレポートで自分の国に帰るのか? そんなおっさんが次々と襲ってくるダンジョンって最悪では?
出社中にそのような情報をいきなりぶち込まれた俺の精神は完全にイーグルランドの田舎町に向かっており、やはりニンテンドーダイレクトのある日は国民の休日に制定すべきという認識を新たにした。
冒険をはじめよう
あらゆる名作がリメイクで復活するこの令和の時代、俺はMOTHERに関しては本当に「リメイクもリマスターも要らないから現行機で遊べるようにしておいてくれ」と常々思っており、MOTHER3もそのうちオンラインGBAが実装されて再会できることを熱望している。
MOTHERはともかくMOTHER2は、25年以上経った今見てもグラフィックと音楽がバッチバチに決まっていて、ピクセルリマスターする必要を一切感じない。UNDERTALEみたいなゲームも出てきているし、これはもう一つのジャンルのマスターピースと言って良い。
UI周りはさすがに古さを感じる部分はあるかもしれない。アイテム欄は終始ぎゅうぎゅうぱんぱんだし、スーパーバズーカやさるのきもちをアイテム欄の一番上に持ってくるためにひたすら自分に「わたす」など、ふくろのない時代のドラクエのようなアイテム管理を求められる。
とはいえ、これはこれでよいのだろうと思う。ポーションが99個持ててボス戦の前に体力全快ポイントがあるRPGとは明らかにゲーム性が異なる。かつてRPGは兵站のゲームで、「冒険の準備」のわくわく感にはこういう制限が大きく関係していたのだ。
そしてなにより、MOTHERの魅力は糸井重里節が吹き荒れるテキスト無法地帯であり、それはまったく古びることがないということを強調しておきたい。
娘氏は俺がMOTHER2をクリアするまでの一部始終を隣で見ており、すぐにいくつかのどせいさんの台詞を暗記してしまった。言葉にこだわりをもって作られたゲームだから七歳児にもよく刺さる。おとなもこどももおねーさんもだ。
ただ「こうしゅうでんわ」が娘氏にまったく通じなかったので、そういう点で古い部分があることは認めよう。ていうか学校にない? 職員室の前とかにあるっしょ?
俺がプレイしている間、娘氏は伝説の攻略本『ひみつのたからばこ』をもってきて、ダンジョンの道案内をしてくれたり、敵にねばねばマシンが効きやすいかどうか調べてくれたりした。
これがヒント屋さんだったらその都度35ドル払わないといけないところだが、我々はすでに『ひみつのたからばこ』を2冊所持しているため、ヒント屋さんには十分な先払いをしていると言えるだろう。なんで2冊も所持しているかって? そりゃあ『ひみつのたからばこ』を所持しているもの同士が結婚したからで、『ひみつのたからばこ』を所持しているもの同士が結婚することに何の不思議もないでしょう?
ところでまったく話が変わるんだけど、地底世界のファイアスプリングに「PKおとこ」って敵が出てくるじゃん? アイツなんなの? 撃破テキストが「われにかえった」なので人間なんだとは思うが、なぜあんな秘境に人間が?
それに加えて「PKおとこ・かくうえ」の存在がうっすらと社会性を感じさせる。なんかネクタイしてるし。あんな溶岩地帯で社会生活を営んでいる人類って何なの?
ギーグの影響で強い超能力に目覚めた人間がギーグの力でファイアスプリングに集められた……として、そこでネスたちと戦って「われにかえった」あとどうすんだよ。「あっどうも……すいませんここどこですか?」って言ってテレポートで自分の国に帰るのか? そんなおっさんが次々と襲ってくるダンジョンって最悪では?