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■2015-03-29 : 3月のあいりさん
あいりさんは初節句を迎えた。
両家の実家の援助で雛人形を買ったものの、現状こんなものをあいりさんの実効支配地域に置いておけば、1分も待たずに戦闘に巻き込まれ、本人の手によってバラバラにされるであろう。やむをえず非戦闘地域(あいりさんの手の届かないカウンターの上)に安置したが、貴重な非戦闘地域のかなりの面積を雛人形が占めてしまうのがつらい。春~初夏に女の子が生まれた家は皆こんな感じになるのだろうか。
あいりさんは拍手をするようになった。バイバイはまだ制御できていないが、まれに両手の手のひらを相手に向けてひらひらさせる様子が見られるようになったのでまもなくであろう。アカチャン器用さの高まりを感じる。
あいりさんはつかまり立ちから手を離し、ひとり立ちをするようになった。
どうやら「立っていたい」という欲望と「おもちゃを両手で持ちたい」という欲望がかけあわさって、ひとり立ちへと向かっているようだ。どちらか一方、もしくはそれぞれを順番にやっていたのでは進化はない。「二兎を追う者は二兎とも取れ」とおばあちゃんも言っていた。
つかまるものが無い場所でも、ハイハイの姿勢から足をふんばってひとり立ちに移行する姿も見られるようになった。これに成功すると周囲が「すごいねェー!」と言って拍手をするため、反射的に自分も手をパチパチしてバランスを崩してしまうのが面白い。倒れ込む感覚も新鮮なのであろう、フートンの上だとひとり立ちからの倒れ込みアタックを繰り返していることもある。ご両親が寝ていようと平気でやる。あいりさんは無慈悲である。
あいりさんはやたら指をさすようになった。
思わずE.T.ごっこをしたくなるくらい指をさしてくるので楽しいが、出先でまれに見ず知らずのひとを指さしまくるのはタイヘン・シツレイなので控えてほしい。一応、指をさしたものについては「それはにゃーにゃ」「それはぶーぶー」「それは3月10日(カレンダー)」と逐一オーディオガイドを入れていて、にゃーにゃくらいは覚えた感がある。ただ、虚空を指すことのほうが圧倒的に多い。
あいりさんはスチロールの箱をほじる。
まめに爪を切っているのだがとにかく指先に力をこめてほじる。そして採掘したスチロールのかけらを食す。これは非常によくない。よくないのでスチロールの箱をしまったら、今度は箱があったあたりの床(プレイマット)や壁紙をほじりはじめた。カベヲホジッチ監督なのか。さすがにプレイマットを削り取るほどのアカチャン握力はないとみえるが壁紙は困る。ネコチャンのような真似はやめて欲しい。
移動力を得たため、寝かしつけはまた複雑になった。
意識があるうちはとにかくハイハイしたがるため、フートンに寝かせてもすぐに脱出して遊び始めてしまう。ミルクをぶちこんで即ねんねのときは助かるが、そうでないときはもはや「静」の寝かしつけでは埒があかない。そこであいりさんをおんぶして歌い踊るという「動」の寝かしつけが功を奏することが多くなった。なぜ赤子がこんな方法で寝るのかはわからないがよく寝る。ただしご両親のライフが減る。
あいりさんは相変わらずうつぶせで寝る。
わかりやすくいうとマケボノの姿勢、場合によってはほとんどDogezaの姿勢で寝る。「起きるんじゃあ……わしゃあまだ遊ぶんじゃあ……!」と熱望しながらも睡魔に敗北した心境を感じさせる寝姿である。
それだけならまだいいが、朝方になるとワイフのフートンに頭から潜りこんでいくので困る。ひどいときにはワイフのフートンからあんよが2本ニュッと出ただけの状態で発見される。新鮮な空気が欲しくはないのだろうか。とても心配になるがよく寝ているので下手に触らないことにしている。
以上、生後11ヶ月を迎えたあいりさんの記録。
両家の実家の援助で雛人形を買ったものの、現状こんなものをあいりさんの実効支配地域に置いておけば、1分も待たずに戦闘に巻き込まれ、本人の手によってバラバラにされるであろう。やむをえず非戦闘地域(あいりさんの手の届かないカウンターの上)に安置したが、貴重な非戦闘地域のかなりの面積を雛人形が占めてしまうのがつらい。春~初夏に女の子が生まれた家は皆こんな感じになるのだろうか。
あいりさんは拍手をするようになった。バイバイはまだ制御できていないが、まれに両手の手のひらを相手に向けてひらひらさせる様子が見られるようになったのでまもなくであろう。アカチャン器用さの高まりを感じる。
あいりさんはつかまり立ちから手を離し、ひとり立ちをするようになった。
どうやら「立っていたい」という欲望と「おもちゃを両手で持ちたい」という欲望がかけあわさって、ひとり立ちへと向かっているようだ。どちらか一方、もしくはそれぞれを順番にやっていたのでは進化はない。「二兎を追う者は二兎とも取れ」とおばあちゃんも言っていた。
つかまるものが無い場所でも、ハイハイの姿勢から足をふんばってひとり立ちに移行する姿も見られるようになった。これに成功すると周囲が「すごいねェー!」と言って拍手をするため、反射的に自分も手をパチパチしてバランスを崩してしまうのが面白い。倒れ込む感覚も新鮮なのであろう、フートンの上だとひとり立ちからの倒れ込みアタックを繰り返していることもある。ご両親が寝ていようと平気でやる。あいりさんは無慈悲である。
あいりさんはやたら指をさすようになった。
思わずE.T.ごっこをしたくなるくらい指をさしてくるので楽しいが、出先でまれに見ず知らずのひとを指さしまくるのはタイヘン・シツレイなので控えてほしい。一応、指をさしたものについては「それはにゃーにゃ」「それはぶーぶー」「それは3月10日(カレンダー)」と逐一オーディオガイドを入れていて、にゃーにゃくらいは覚えた感がある。ただ、虚空を指すことのほうが圧倒的に多い。
あいりさんはスチロールの箱をほじる。
まめに爪を切っているのだがとにかく指先に力をこめてほじる。そして採掘したスチロールのかけらを食す。これは非常によくない。よくないのでスチロールの箱をしまったら、今度は箱があったあたりの床(プレイマット)や壁紙をほじりはじめた。カベヲホジッチ監督なのか。さすがにプレイマットを削り取るほどのアカチャン握力はないとみえるが壁紙は困る。ネコチャンのような真似はやめて欲しい。
移動力を得たため、寝かしつけはまた複雑になった。
意識があるうちはとにかくハイハイしたがるため、フートンに寝かせてもすぐに脱出して遊び始めてしまう。ミルクをぶちこんで即ねんねのときは助かるが、そうでないときはもはや「静」の寝かしつけでは埒があかない。そこであいりさんをおんぶして歌い踊るという「動」の寝かしつけが功を奏することが多くなった。なぜ赤子がこんな方法で寝るのかはわからないがよく寝る。ただしご両親のライフが減る。
あいりさんは相変わらずうつぶせで寝る。
わかりやすくいうとマケボノの姿勢、場合によってはほとんどDogezaの姿勢で寝る。「起きるんじゃあ……わしゃあまだ遊ぶんじゃあ……!」と熱望しながらも睡魔に敗北した心境を感じさせる寝姿である。
それだけならまだいいが、朝方になるとワイフのフートンに頭から潜りこんでいくので困る。ひどいときにはワイフのフートンからあんよが2本ニュッと出ただけの状態で発見される。新鮮な空気が欲しくはないのだろうか。とても心配になるがよく寝ているので下手に触らないことにしている。
以上、生後11ヶ月を迎えたあいりさんの記録。