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■2010-08-05 : アリエッティの話
 そろそろ空いてきた頃かと思ったので、『借りぐらしのアリエッティ』観てきた。
 平日とはいえ世間は夏休みなんだから油断ならない、と警戒していたが余裕でチケット取れたぜ。


 アリエッティの一族は、小人である。
 だいたい親指姫と同じくらいのスケールだと思われる。
 当然、このスケールだと我々にとってアタリマエの世界が、まったく違って見えてくる。

 作中、なにより斬新に描かれていたのは、水の粘性だった。
 お茶もスープもどうやってつくっているのか不思議なくらいすごい表面張力を見せており、当然涙の一滴も巨大な水滴として現れる。
 泣くとこぶし大の涙がボロボロでるので脱水死の危険と隣り合わせである。
 お風呂の描写はなかったが、無事に入浴できてるんだろうか?

 風や空気の違いは「音の違い」として表現されていた。
 だが、小さいがゆえの身体能力(跳躍力とか)の違いについては特に強調されていなかったのは残念だった。
 アレならパズーさんやサツキさんのほうが優れているだろう。
 登場する人間が総じて緩慢なので、対比のしようがなかったのかもしれない。


 ここのところ、ジブリ映画は「○○の話」とざっくり三行でまとめることが難しい、複雑性のある作品が増えたと思う。
 そんな中、今作は久しぶりに気楽に観られる作品だった。
 独断でざっくりまとめると「後ろ向きな少年が、小人との出会いを通じて、生きる意欲を取り戻す話」である。
 断じて「老婆は3人の不思議な小人族を執念深く追う」ではない。
 注意されたし。

Quiz-Authentication 2.255

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