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■2010-01-18 : アバターと不気味の谷
 ウワサの『アバター』(3D)を観てきたよ。

 入り口ででかい3Dメガネを渡された。
 係員いわく「予告編も3Dになりますので、メガネをかけてお待ち下さい」と。
 それじゃ、あの名作『STOP映画泥棒』も飛び出して見えるのか!?
 ……と、かつてない期待を抱いたが、残念ながらまったく飛び出さなかった。
 というか冷静に考えたらこの映画、盗撮しても意味が無い。メガネを守るべきであろう。

 CGは精巧緻密。だが不思議なことに気がついた。
 最初のほうの宇宙船や、人類の基地のシーンでは「すごいCGだなあ」と思うのだが、惑星パンドラの大自然と先住民の青い人たちが出てくるシーンになると、とたんにCG感が無くなり「すごい景色だなあ」という印象に変わる。
 人工物のCGだけクオリティが低いとか、そういうことは無いと思う。
 なぜだろうか?

 人工物のシーンは、生身の役者が合成されている。
 どこからどこまでがCGなのか解らないくらい精密に作られている。
 だから「リアルだな、すごい丁寧に合成してあるな」という印象を持つ。
 それに対し、大自然のシーンは、青い人を含めて、全部CGだ。
 生身の役者が混ざっていないため、素直にCGの世界に入ってしまう。
 だから、青い人が生身の役者を抱きかかえるシーンになってはじめて、「おお、この青い人すごい緻密なCGだな」と感心する。

 CGと実物の間には「不気味の谷」が横たわっている。
 どうやら、谷に落ちずとも、無意識のレベルで谷の存在は感じられるらしい。
 そんなことを思った。

Quiz-Authentication 2.255

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