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■2008-06-09 : あいうえおの歌
あめんぼ あかいな あいうえお
うきもに こえびも およいでる
かきのき くりのき かきくけこ
きつつき こつこつ かれけやき- 「あいうえおの歌」北原白秋
活舌練習として有名なこれは、北原白秋が作った詩である。
半世紀以上にもわたって「アメンボは赤くねぇ!!」というツッコミを一身に受け、それを華麗にスルーし続けているのが凄い。
なぜアメンボが赤いのか?
この日記でそれをちょっと考えてみようと思う。
先に言っておくが、今回は答えは出ない。仮説を検証するための資料は簡単には手に入らないだろう。検索でたどり着いたひとはあらかじめガッカリするといいだろう。
さて、アメンボは「飴ん坊」から来ているらしい。すなわち白秋は「アメンボ甘いな」と書くつもりだったのが間違えて、それが評価されてしまったので引っ込みがつかなくなったのではないか?
…などと考えたが、たぶんそんなテキトーなことではないだろう。
そもそもアメンボが甘いとは思えねぇ。
国語の先生に聞いてみたら、「赤くないアメンボを赤いと表現することこそが詩の本質」と、いまいちしっくりこないお答えを頂いた。
だが、白秋のフィルタを通してみたら赤く見えた、というのはたしかに本質だろう。
ではなぜ赤く見えたのか?
【仮説1】
夕焼けだったから(アメンボ以外も赤かった説)
【仮説2】
2匹が「この手を離すもんか」的な情熱を見せていたから(真赤な誓い説)
【仮説3】
アメンボの隊列から軍靴の音が聞こえてきたから(プロ市民説)
大正時代に【仮説3】だったらスゲーなぁ……