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■2005-01-24 : 重量への挑戦
 健康診断をするため、病院にいった。
 病院で健康診断をするのは初めてだ。
 
 僕は健康診断で体重を測るたび、なんとか体重を増やせないだろうかと毎回思案している。
 世の人々が減量に努めるこの飽食の時代でも、僕は生まれてから今まで何かに呪われたかのように痩せつづけているからだ。

 身長169cm、体重45kg。これが去年の4月の公式記録だ。
 体重計に乗る前に水を大量に摂取してなんとか40後半に乗せた。

 今回ももちろん水分を摂取してから健康診断に臨んだが、体重計にのるタイミングがわからないため少し控えめにした。病院内を巡っているうちに尿として出してしまっては元も子もないからである。

 放射線科にいってすみやかにレントゲン写真を撮る。
 キャアアッセクハラッ!
 露出度100%の恥ずかしいスケスケ写真を持って病院内を歩けなんて!
 なんて羞恥プレイなのかしらッ!!

 そうこうしているうちに受付でコップを渡された。
 僕はとんでもないミスを犯していたんだ。

 検尿。

 途中でストップして、体重計まで水分をキープするだけの気合はない。なんとか止めたい、止めなければならない。しかし、どうにもならない。体内の水分が流れ、それはそろそろ致死量に達しようというのに、その尿を止める術はないのだ。死へ向かう恐怖。どこまでも、どこまでも降下していく…

 こうして溜め込んだ水分をすっきり吐き出した僕は、なんの策もなく体重計に登る事になったんだ。
 ていうか内科検診で1時間くらい待たされたからどっちみち無理だったね。

 だがこのWingには次の策があるぜッ!
 本で読んだことがある…
 生物にとって最も身近にある「重さ」は…「空気である!」…と!
 肺いっぱいに空気を吸い込んで体重計に乗ってやるぜッ!

 「あら…46.9kg」

 目的は達成したが、ナースのひとの「あら…」が僕の心を傷つけた。

Quiz-Authentication 2.255

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