■File:01 真剣に『会員』になることを考えたよ
まず最初に借りてきたのはクイーンだ。始めはクイーンからと決めていた。
なぜなら僕は激しい喜びも深い絶望もない植物の心のような人生を願うからだ。全然クイーンとは関係ないが理由はそれで十分だった。
とはいえクイーンに対する知識は全然ありません。ボーカルのフレディ・マーキュリーの容貌と(クロマティ高校知識)、七色の声を持っているということだけです(フレディ波多江知識)。
で、とりあえずベスト盤を借りてきたわけですが、これには「We will rock you」とか「We are the champions」とか、僕みたいな洋楽にぜんぜん詳しくない人でも知ってる有名曲が収録されてるので敷居が低くて良かったです。映画「ロック・ユー!」もビデオで観たことだし申し分ありません。あと「Don't stop me now」も聴いてみたら実は知っていた曲でした。
お目当ての曲はもちろん「Killer queen」と「Another one bites the dust」、それから「Bohemian rhapsody」の三つでしたが、どれもCMとかラジオとかで使われていたのを覚えています。さすがクイーン、いろいろな所で使われてるぜ。
しかしベスト盤とはいえ曲調がバラッバラ。そのうえいったいこれはどうやって歌ってるんだって感じの曲もチラホラ。フレディの七色の声ってのは伊達じゃあなかったんだなあって感じのアルバムでした。
[DATE 2005-04-24]
■File:02 そう…一味…違うのね…
第二弾は直球でスパイス・ガールズに決定。なにが直球かってそんな野暮なことは聞いてくれるな。
正直もっとよく知ってるアーティストを選んだほうが、クイーンのときみたいに知ってる曲が多くて満足できるんじゃないかとおもって迷ったが、そんなスットロい事やってたら先に進めないわよ!どっちみち!
というわけでスパイス・ガールズは「WANNABE」しか知らないんだけど、逆に言うと「WANNABE」の知名度はかなり高いのではないか、と思ったのです。洋楽に全然詳しくない僕が知ってるわけだし。でたよ俺様定規。
でも実際、曲名を知らなくても「なんか聴いたことある」と思う人は多いんじゃあないだろうか。歌いだしのラップ部分がちょっとまえ売れた某有名曲と不自然なくらい似ていることでも有名だし、若い世代でも聴けばナルホドと思うかもしれない。
他の収録曲は全て聴いたことのない曲だったけど、「WHO DO YOU THINK YOU ARE?」などのハウス系というかクラブミュージックっぽい曲は好みでした。「WANNABE」みたいなテンションの高い曲が他にあまりなかったのが残念といえば残念。
[DATE 2005-07-05]
■File:03 ぼくは敬意を表するッ!!
続いてはジミ・ヘンドリクスだ。
僕のジミ・ヘンドリクスに関する知識は、すごいギターの使い手であるという噂を除けば、すごいアフロであるいうことだけだ!
あたしもう生きてられない…どこでそんな知識を刷り込まれてしまったかって…つまり…マで始まる…マサ…その…「マサルさん」…でよ…。
…飛びたいよォーッ!
そんなド低脳ですが借りてきました、ベスト版。
ここまでの強引なフリでわかる人はおわかりかとと思いますが、お目当ては最近CMにも使われたという代表曲「Purple Haze」と「Stone Free」の二つ。
もうイントロからすごい重厚なギター。そしてアツい歌唱。さすがパープル・ヘイズ!攻撃的だぜ!ストーン・フリーもシブイぜ!
他の曲もとにかく重くてブ厚い奴ばかり。確かに古臭いんだけど、彼が活躍した時代のイメージにぴったりだ。うわっ洋楽に詳しくない人がなに言ってんの。活躍した時代っていつだよ。どんなだよ。俺知らないよ。ごめん謝る。
でも確かに、そんな基盤みたいなものがイメージできるサウンドでした。BGMにしたら集中力が増しそうな感じ。
[DATE 2005-07-05]
■File:04 なるほど!理解『可』能
シブイついでに、名前すら初めて聞いたニール・ヤングを聴いておこうと思う。
ニール・矢安宮。
ごめんなんでもない。俺が何言ってんのか理解不能理解不能。
さてこのニール・ヤングの「ハーヴェスト」ですが、当然知ってる曲は一曲もないです。1972年ってまたあんた。俺が生まれる何年前だよ。
曲調としては、アコースティックギターにハーモニカにドラムとか、要するにえーと、ブルース?違うな、フォークか。ちょうど、ホラ、吉田拓郎とかが歌いそうな…おお、いま僕の無知さがミラクルなたとえを生み出したな。理解『可』能。でもぜんぜん的を射てないな。そもそも楽曲の解説をする企画じゃあない。
というわけで感想ですが、全体を通して、素朴で、ゆっくりした曲調で、さびしげなメロディが多くて落ち着きます。アルバムタイトルにもなってる「ハーヴェスト」なんかもまさにそんな感じで、アメリカの田舎町の馬車に揺られながら聴きそうな、えーと、駄目だなこのたとえは。再び理解不能理解不能。
[DATE 2005-07-08]
■File:05 てめー俺だってそうしたぜ!
そろそろわりと知名度の高いアーティストでもって「ああーこの曲聴いたことあるー」っていう感動を味わいたくなったので、借りてきましたディープ・パープルのベスト盤。
なんで知ってる曲が多いってわかったの?ってオメー、匂いでわかるだろ?あとアドレナリンの匂いがプンプンするぜ!テンション高い曲が多そうなのも選択理由のひとつなのだ。
とりあえずお目当ての「Highway Star」は確実に以前聴いたことがあったので、あと何曲か知ってる曲があったらいいなー、って感じで聴き始めたわけですけど、あるわあるわ。「コレ、ディープパープルだったんだ」っていう曲がゴロゴロ。
「Black Night」「Burn」「Smoke On The Water」なんかはもうイントロ聴いた瞬間に理解しました。すごいぞディープ・パープル!生活の中のいたるところにいるぞディープ・パープル!
しかしジミ・ヘンドリクスとはまた違う意味でギターが凄い。テンポ自体はそんなに速くないはずなのになんだかスピード感がある。ギターソロに入るとまた凄い。なんか楽しそう。手がウネウネ高速で動いてるのが想像できるくらいイキイキと弾きやがる。
いやはや聴いてみるもんだな。スゲーッ爽やかな気分だぜ。新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のよーによォ~ッ。
[DATE 2005-07-08]
■File:06 だが!ウイルスは許可しないィィィィーッ
パープル・ヘイズを聴いたらマン・イン・ザ・ミラーを聴きたくならないか?
聴きたくなったのなら…!おまえも、もうおしまいだッ!!
というわけで今回はマイケル・ジャクソンの「BAD」。
最近は裁判とかで散々なマイコーだけど、僕の中のマイコーはいつだって全盛期の輝きを持っているよ。ムーンウォークで移動してビームでギャングを倒す人だったよね?あとダンスでゾンビを全滅させるよね?たしかマイコーはそういう人なハズだぜ。ゲーセンでみたもん。
しかし実際聴いてみて、マイコーって実はスゲー歌手だったんだなあって実感しました。僕が聴いて育ってきた音楽のなかのいくつかは、間違いなくマイコーの音楽の影響を受けている、そんな感じがします。特に、ダンスポップっぽい曲に関してはまったく古臭さを感じません。今となってはむしろ「ポォーゥ!」のシャウトが斬新です。ホントに「ポォーゥ!」とか連発するんだなマイコー。
マン・イン・ザ・ミラーは予想に反して「世界を変えたいならまず鏡の中の男から」っていうポジティブでオシャレな歌でした。でもマイコー、物理的に自分を変えていくのって素人には真似できないと思うな。
[DATE 2005-07-14]
■File:07,08 その点に関してはぼくは必死だ
「もしさあ……
プリンスのCDを借りてく奴がいたとしたら…君…意識する?」
「まさかあ~~別になんとも思いませんね!」
「でもさあ…もしもう一枚がローリング・ストーンズで、アルバム名がコレだったら?」
ツタヤのレシート
「プリンスとストーンズだ…汗をかいたな…
この味は!…ジョジョを読んでる『味』だぜ…」
これはもう言い訳できませんね!
うわーなんかもうレシートからドドドドドって音がするもんね!
ツタヤの兄ちゃんもきっとゴゴゴゴゴってしてたよ。
まずプリンスとストーンズを同時に借りるニーズがわかんない。
人はみな運命の奴隷だから仕方ないけどね。
ローリング・ストーンズってすっごい昔のバンドだったのね。有名だから知ってる曲あるかなあーって思ったけどひとつも知らなかったです。しかしアルバムの持つムードはなかなか心地よく、例えるならアメリカの荒野を砂埃立てながら走る車のラジオからノイズ交じりで聞こえてきたら最高な感じ?何が?
プリンスのほうは意外に新しいアルバムで逆にびっくりしましたが、ズシンとくるドラムの上に過剰にセクシーなボーカルあるいはラップが乗っかってて結構好みでした。
これでクイーンとプリンスを聴いたからー…
次はプリンセス・プリンセス?あれ、キングは?
[DATE 2005-07-20]