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◆ニンジャスレイヤー読書ガイド◆

 フォロワー三桁のTwitter小説からスタートして、書籍化、コミック化、グッズ展開、アニメイシヨンとアトモスフィアの広がりを実際感じるニンジャスレイヤー。
 凄い小説!痛快な展開!ニンジャが出て殺す!
 これはそんなニンジャスレイヤーを、未読者に向けて熱くオススメし、いざ読もうと思っているニュービー・ヘッズに対して読書ガイドとなるように書かれたエントリーです。 (2015年4月更新)
◆ニンジャスレイヤーとは?
 アメリカで発表されたサイバーパンク・ニンジャ活劇小説。
 原作は英語で書かれており、翻訳チームがTwitterで少しずつ和訳している。
 そのジゴクめいた日本観が、タツジン級の翻訳で投稿されるたび、 ニンジャヘッズたちはサツバツとしたアトモスフィアに包まれる。

◆ストーリー◆
妻子をニンジャに殺され自身もまた死に逝く寸前であったサラリマン、フジキド・ケンジ。
その時、彼の身に邪悪なるニンジャソウル(平安時代のニンジャの魂)が宿る。
斯くして強力なニンジャの力を手に入れたフジキドは、復讐を誓いニンジャスレイヤーを名乗る。
この物語はニンジャスレイヤーの長く孤独なる戦いと、彼に関わる人々の壮大なるサーガである……!

(ニンジャスレイヤーwikiより)
 ゴブリン=サンがナレーションするだけで映画予告編アトモスフィアがスゴイだよね。

◆ニンジャスレイヤーは何がスゴイなのか
 ニンジャスレイヤーの特徴は、「翻訳である」「カットアップ形式である」「Twitter連載である」の3つに集約される。

【翻訳である】
 ニンジャスレイヤーに興味を持った人がまず一番に注目する部分がここだと思われる。アメリカ人によって作られており、アメリカ人の描くトンデモ日本描写があらゆるところから襲いかかってくる。
 「実際翻訳なのか?」という命題は常に存在するが、自分は読んでいくうちに「翻訳だと思って読む→こんなの翻訳であるわけがないと気づく→むしろ翻訳であって欲しいと願う」という奇怪な心変わりをしている。少なくとも翻訳からスタートしたことは間違いなさそうなので、そのように思っておくのがよい。

【カットアップ形式である】
 ニンジャスレイヤーは、ゴルゴ13のように、各話完結のエピソードの集合体として執筆されており、エピソードの執筆順はあえて時系列順を無視している。
 それを示すように、最初に書かれたエピソード「ゼロ・トレラント・サンスイ」はいきなり「これまでのあらすじ」から始まる。これについてほんやくチームは「スターウォーズだって最初にいきなりあらすじのテロップが入るし、実際エピソード4である(意訳)」と言いヘッズを黙らせた。
 したがって、最初の話から順に読んでいく必要はない。「水戸黄門を第一話から見ている人はあまりいない」とほんやくチームも言っている。

 時系列がバラバラだというのには困惑がつきまとう。新キャラだと思ったらすでに知り合いだった、なんてこともザラにある。だがその情報のピースが欠けた状態で読み進めるのもエキサイティングな体験なのだ。
 そして原作者が「一方で、これは読者の皆さんへの挑戦でもある」と言う通り、エピソードの時系列や欠けている情報について考察させることも意図している。そういうのが好きな人にとってはたまらない作品であると同時に、連載中のものからテキトーに読むことも推奨して間口を広げている。

 それに加えて、不定期に掲載される簡単なキャラクター紹介文「ニンジャ名鑑」がまたくせもので、名鑑に載ったのに本編に全然登場してこないキャラクターがゴロゴロいる。「このキャラクターにはどんなエピソードが用意されているんだろう」と考察させることで、これが一種の予告としても機能している。

【Twitter連載である】
 とにかく間違った日本感とか独特の文体とかが全面に推されがちだが、この作品の最もスゴイところは、娯楽小説の世界にリアルタイム性を持ち込んだ点であると思っている。
 娯楽作品においてリアルタイム性というのは非常に強力な武器だ。テレビドラマやアニメの感想は毎週言い合うことができるが、小説は難しい。複数巻に分かれている長編小説なら可能だが、ややスパンが長すぎる。かつてこれができたのは新聞の連載小説だけだった。

 これをさらに進めたのがtwitter小説という連載形式である。今や動画コンテンツでさえリアルタイムにコメントを字幕として流す時代だ。小説も、1文1文ごとに感想を言い合うことができるのだ。そしてこれが前述のカットアップ形式と非常に相性が良い。実況に参加する際に参照すべき過去ログが最小限で済む。
 リアルタイム性に関するほんやくチーム関係者のこだわりは一貫しており、コミック化にあたって、たとえ普通に商業誌に掲載された漫画であろうともTwitterに1ページずつ転載し、ヘッズたちに実況をする場を用意しているほどだ。


 したがって、リアルタイムに掲載されていく様をちらちら見守るのが一番フレッシュなニンジャ体験であると推奨されるのだが……それをするには、やや過去ログが大きすぎる。

 連載中の最新エピソードから入って、気になるキャラはwikiで補完していくのも手だが、登場人物とエピソードが増えすぎて困難性が高まっているのではないか?
 ニンジャスレイヤーの各エピソードは基本的に一話完結をうたっているが、登場人物や直前の流れの関係で、いきなり挑戦しても本来の面白みが味わえない話も多々ある。
 まずは独立性の高いエピソード……つまり本筋にあまり関わらない話や、主要キャラが最初に出てくる話……そういったものを拾い読みして、徐々に忍殺経験を積んでいくのがクレバーなのでは?
 そういった観点から作られたニンジャスレイヤー読書ガイドになります。

◆どこから読むべきか
 基本設定をおさらいしたいがどこからスタートすればよいか?
 公式は重ね重ね「書籍第一巻を決断的購入だ」と言っており実際それは真理。だがとりあえず無料でアクセスできるものとして、エピソードの独立性が高く、かつ世界観や設定をよく描いている2作品を挙げたい。とりあえずこれだけ読んでおけば、どういうお話か大づかみできるのではなかろうか。

 エピソードへのリンクは有志wikiへ繋がっている。togetterは読書に向く形態とは言いがたいので、スマホン使いの人は「Njslyr Reader」「NJRecalls」などのアプリを使用すると捗るだろう。
第一部「メリー・クリスマス・ネオサイタマ」
ニンジャスレイヤー誕生の断片が明かされる短編。
一応この作品に手を出す人はまず「間違った日本感」を求めていると思うので、そういった世界観の描写が丁寧なことも考慮して選出した。
第一部「マシン・オブ・ヴェンジェンス」
まっさきにコミック化されたニュービー向け短編。ヤクザより怖いニンジャ、ニンジャより怖いニンジャスレイヤー。
フジキドとナラクの関係性がよくわかる。
◆拾い読み推奨エピソードン
 上記の2編を修めてしまった貴方!
 ニンジャスレイヤーの膨大な過去ログには、さらなる拾い読み可能なエピソードの数々がある。
 効率的なニンジャアトモスフィアの摂取のため、その他の独立性の高いエピソードを数篇紹介しておく。


【第一部】ネオサイタマ炎上
 基本的にニンジャスレイヤー(フジキド・ケンジ)とナンシー=サンが、ネオサイタマを牛耳る悪のニンジャ組織ソウカイ・シンジケートとその首領ラオモト・カンと戦う話。
 多くの登場人物が一話こっきりの登場なのでどの話も独立性は高い。
「キルゾーン・スモトリ」
なんだよバイオスモトリって……と思って読み進めていくと、ネオサイタマのカチグミ・サラリマンの悲哀が濃く描かれていて困惑するだろう。
「起承忍殺」のスタンダードな構成で語られる短編。
「キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー」
さえない高校生ギンイチは、ある日ゲーセンで一人の少女と出会う。
ナンデ忍殺でこんな青春話が……と見せかけてやっぱりニンジャが出て殺す!
なお終盤に現れるフジキドはまだナラクを制御できず暴走状態になっている模様。
「ユーレイ・ダンシング・オン・コンクリート・ハカバ」
「サイバーゴス系ジンジャ・クラブ『ヤバイ・オオキイ』」の段階で爆発四散しそう。
ジャーナリストでありハッカーでありお色気担当であるナンシー・リーがちゃんとその任を全うしている。
クラブ系若者の文化と、メキシコのこともよくわかるエピソード。
「デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ」
武装霊柩車ネズミハヤイを駆るプロフェッショナルな運び屋、デッドムーンの登場回。
この人が出てくるとだいたいチキチキマシン猛レースになる。
死体にニンジャソウルを憑依させて蘇らせる「イモータル・ニンジャ計画」がここからスタート。
以降、リー・アラキ先生は数多くのゾンビーニンジャを生み出していくことになる。
「ネクロマンティック・フィードバック」
ゾンビーニンジャ研究所INWから脱走したゾンビーニンジャを巡る話。
今後たびたび登場する二人組刑事(デッカー)が捜査にあたる。
スネークめいた傭兵ニンジャ・ブラックヘイズも登場し実際ライバルめいた戦いをする。
イケメンゾンビーニンジャ・ジェノサイド=サンの初登場エピソードだが、まだ活躍はしない。
「ゼロ・トレラント・サンスイ」
記念すべき翻訳初出作品。……にも関わらず、「これまでのあらすじ」から始まっている。
このエピソードには非常に多様性があり、加筆修正英文版、コミック2種、サウンドドラマと様々なバージョンが発表されている。そして新バージョンが出るたびに新属性がついて爆発四散するミニットマンとイクエイション。
「フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ」
冒頭のセンタ試験の描写がアワレを誘う。そして貴方はこの世界のオハギが我々の知るオハギとは全く違うものであることを知るであろう。
インターラプターはこれっきりのニンジャではあるが、第二部第三部でもときおり名前が出る程度の強者。
「オウガ・ザ・コールドスティール」
タマ・リバーを越えたらそこはスラム街だった。
オムラ・インダストリの戦闘ロボとニンジャスレイヤーがひたすらカラテする話。
忍殺はSFなのだ。このようなサイバネティクスやロボティクスも大切な味付けの一つである。
あとプレゼンテーションソフトの大切さを教えてくれる。
「レイジ・アゲンスト・トーフ」
かなり執筆初期のエピソードらしく、忍殺の雰囲気が非常に濃く出ている翻訳。
なお、このエピソードをエキサイト翻訳&私家翻訳したものが2005年のmixiコミュに残っている。
これからみると、Twitter版の翻訳がいかにアクロバティックなワザマエによるものがうかがい知れよう。
「デストロイ・ザ・ショーギ・バスタード」
ショーギでニンジャスレイヤーに挑むニンジャがいることは、4年も前に「ニンジャ名鑑」で公開されていた。
4年もたってから、第三部のエピソード群にまじって突如連載が開始されるような例もあるのだ。時系列をまったく気にしないスタイルここに極まる。


【第二部】キョート殺伐都市
 いきなり第二部から読み始めても構わない。なぜなら第一部のニンジャのほとんどがニンジャスレイヤーによって爆発四散しているからだ。と公式が言っていた。その通りではある。
 ソウカイヤ亡きあとのネオサイタマには、キョート共和国のザイバツ・シャドーギルドが侵攻。
 妻子の仇ダークニンジャ他を追ってニンジャスレイヤーはキョートでニンジャを殺す!
 第一部とは違いニンジャスレイヤーに協力者が増えていくので、各エピソードの連続性が高い。とくに後半はエピソード間の関係が濃密になるので、ここでは比較的独立性の高いエピソードを中心に取り上げる。
「リキシャー・ディセント・アルゴリズム」
私立探偵タカギ・ガンドー登場エピソード。第1部のエピソード群と比べるとやや長編。
忍殺世界のキョート共和国(独立国)とはどんなところかの説明が丁寧になされている。
なおこのお話で出てきた「バイオ鹿計画」というコトダマに魅せられた人は……
「チューブド・マグロ・ライフサイクル」
……こちらがオススメになります。
あまりに狂気的なエピソードだが、こちらも一般市民の目から見たキョートが奥ゆかしく描かれており、第二部の中では独立性も高い。
「鹿ってそれ奈良じゃ…?」とかツッコんでいられるうちが華。まず主人公の名前が「ヨシチュニ・ヒロシ」の段階で正気を保っていられない。
「モータル・ニンジャ・レジスター」
フジキドがキョートでひたすらニンジャを殺す話。
第二部では珍しく、シンプルに次々とニンジャを殺していく。
カラテ重点のエピソードが好きな人にオススメ。
あとさりげなくヨコハマロープウェイクランのスミス=サンがちゃんとキョートに来ている。
「ガントレット・ウィズ・フューリー」
出、出~~wwwww少林寺が日本だと思ってる外人奴~~wwwww
キョートのボンジャン・テンプルはバトルボンズの総本山なのだ!
なぜかここだけカンフー映画の文法で語られる、僧職系ニンジャ・アコライト=サンのカラテ重点エピソード。
「神聖アンタイブッダ帝国」とかパワのあるコトダマもねじ込まれてくる。
「ブレードヤクザ・ヴェイカント・ヴェンジェンス」
ニンジャソウルの宿ってしまったクローンヤクザの話。
「ドーモ……ケジメニンジャです。貴様をケジメする」という決め台詞にシビれてしまったら、貴方は既にいろいろ麻痺してしまっていると思う。
実は第二部ラスボスの動機にせまる内容も含まれており、第二部を読み進める上では押さえておいたほうが良いエピソード。全てのバイオニンジャを服従させる存在・サブジュゲイター=サンのお披露目回でもある。
「ナイト・エニグマティック・ナイト」
時系列的にはソウカイヤ壊滅前の、外伝的エピソード。なのでフジキドは出てこない。
中二病めいた暗黒ハイク高校生の鬱屈した高校生活と壮絶な運命を描く。
最終的にやっぱりニンジャが出て殺す。


【第三部】不滅のニンジャソウル
 第二部で仲間に加わったメンバーがたいてい生きているため、いきなりここから掘り進めていくのには注意がいる。とくにユカノ=サンのかかわるエピソードと、第二部最終戦で「登場」した二重人格女ニンジャ・エーリアスの関係エピソードは後回しにしたい。
 ただ幸い、独立性の高い短編は豊富に用意されている。あたまおかしいのもあるけど。
 ザイバツ・シャドーギルドをやっつけてビクトリーしたニンジャスレイヤーが次に戦う相手は、第二部で旗揚げをしたソウカイヤの残党、アマクダリ・セクトである。こちらにはダークニンジャは(今のところ)関わっていない。
「ニンジャズ・デン」
暗黒非合法探偵フジキド・ケンジ VS 残虐娯楽施設管理ニンジャ。
第三部序盤の、探偵として活動をはじめたフジキドのようすが描写される。
「ネオサイタマ・シティ・コップス」
ニンジャと戦うネオサイタマ市警「49課」に配属された新人の話。
ニンジャの存在を認知しそれに対応しているのは暗黒組織だけではないのだ。その実態は十分暗黒組織だったが。
「ノーホーマー・ノーサヴァイヴ」
伝説の忍殺野球回。ニンジャ率いるサイボーグヤクザ野球軍にたったひとりで立ち向かう!という設定だけでいかに狂っているかがおわかり頂けるだろう。
関係ないけど野球回のあるギャグマンガって名作が多いよね。
「ヘイル・トゥ・ザ・シェード・オブ・ブッダスピード」
暗黒非合法探偵フジキドが挑むのは、エンジニアがスリケンで殺された不可解な事件。
しかし物語はなぜか暴走族系ヤンキー漫画のノリで進んでいく……
果たしてハードラックとダンスッちまう奴は誰なのか!?
「ニンジャの愚連隊」サークル・シマナガシ(exileな?)の登場エピソード。やや長編。
「レプリカ・ミッシング・リンク」
これもやや長編。後にナンシー=サンの助手になるユンコ=チャンの話。
ユンコはこの後もたびたび登場しているので押さえておいて損はなし。重点する場合は「オイランドロイド・アンド・アンドロイド」も参照。
最後のほうでマグロ・リアリティ・ショックを引き起こすヘッズ多数。
「ナイス・クッキング・アット・ザ・ヤクザ・キッチン」
不法入国者ラッキー・ジェイクが逃げ込んだ鉄板焼き屋での惨劇を描く。
ジェイクの脳内にインプラントされた翻訳ソフトが奏でる日本語が奥ゆかしくてよい。
奥ゆかしすぎてSon of a bitchとかfuckとかが翻訳できてない。
「マグロ・サンダーボルト」
伝説のマラソン回。担当者がラリっていたばかりに、登場人物全員が一直線に破滅に向かっていく様を猛スピードで描く問題作。独立性が高いのでこれだけ読んでもよさそうだが、勢いがありすぎてニューロンが危険。
「とびきり卑猥なヤブサメ・ビデオはある?」って何だよ……
◆キャラ読みのすすめ
 あなたは一人のキャラクターに絞って関連エピソードを読んでいくこともできる。これもカットアウト手法のひとつの利点である。
 ニュービーにオススメしたいのは、女子高生ニンジャであるヤモト=サンを重点していく読み方。
 ヤモト=サン重点読みには次のような利点がある。
第一部「ラスト・ガール・スタンディング」
突然ニンジャとなってしまった女子高生ヤモト=サンのお話。
比較的読者に近い視点からのニンジャストーリーであるため取っつきやすい。
ヤモト=サンはこのあと逃亡生活に入るが、話の筋には絡んでこない。
第二部「ウェイティング・フォー・マイ・ニンジャ」
第二部なのでソウカイヤにかわって、キョートのザイバツがネオサイタマに侵攻。
ヤモト=サンは放浪のすえネオカブキチョの「女王」に保護されている。
ニンジャスレイヤーはキョートからある目的を持ってネオカブキチョに戻ってきたところ。
前のエピソードがわからないのでやや困惑するが、実際の連載順でもわからなかったので問題ない。
オカマ=強キャラは忍殺世界でも健在。ネオカブキチョ・ニチョームの描写が面白い。
第一部「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」
時代は戻って、ニンジャになってソウカイヤから逃亡中の話。
外伝的エピソードなのでニンジャスレイヤーは登場しない。
すねに傷持つオッサンが少女を助けたことから意識を変えていくっていう構図は大好きなんだけど、まさかそれをニンジャスレイヤーで見ることになるとは思わなかった。
一番オススメしたい作品。しかしある程度忍殺体験を積んだヘッズにしかオススメできない。
第三部「サツバツ・ナイト・バイ・ナイト」
先行翻訳された第三部長編エピソード。カブキチョを支配しているのはアマクダリ・セクト。
第一部「ネオヤクザ~」と「サプライズド~」のオマージュが出てくるので読んでおく必要あり。
相変わらずニチョームで暮らすヤモト=サンが、大学生となった親友と再会する話。
ニンジャスレイヤーの規格外の活躍がヘッズの度肝を抜いた。
 有志wikiのキャラクターページには、キャラクターごとの登場エピソードがまとめられている。このほかにもゾンビーニンジャのジェノサイド=サンや、バイオニンジャ集団サヴァイヴァー・ドージョーを率いるサワタリの大将、ユカノ=サンやシルバーキーなどをエピソードで追ってみるのも面白いだろう。
◆おわりに
 いろいろなエピソードを紹介してきたが、最初に述べたとおり、Twitterでリアルタイムに連載を追うのがいちばんエキサイティングな楽しみ方だと思うので、ぜひ決断的に公式アカウントをフォローしていただきたい。
 知らない固有名詞が出てきたときは実況タグを見よう。それが過去に言及されたものであればヘッズ集合知で解決しているし、新出のものであれば皆で混乱しよう。
 連載は深夜に及ぶこともめずらしくないが、そういうときはスパッと寝て朝に確認すればよい。実況タグにも「セ管読(セルフ管理メント分読了)」とか「おログ拝(おおよそログで既に拝聴)」とかの前置きとともに、一晩ぶんの感想を呟き合っている人がいるはずだ。
 容量・用法を守って楽しいニンジャライフを!
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