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◆不定期日記ログ◆

■2023-07-14
ピラフは中華ではなかったが、もういい
 グローバルな米料理の概念として「世界三大米料理」がある。スペイン料理のパエリア、イタリア料理のリゾット、そして中華料理のピラフである!

 ……いやピラフは中華料理じゃなくてトルコ発祥なんだ!?


 確かにバター入ってるし、炊いてない米を使うし、どう考えてもチャーハンの一種じゃなかったわ。
 しかし俺はこの過ちを正しはするが恥じるつもりはない。

 だって世界的マスターピースである『ドラゴンボール』で、ウーロンとヤムチャとプーアルが出てきた冒険のすえにシュウとマイとピラフが出てくるのだから、この流れでピラフを中華料理だと思い込まないヤツがいるんなら、それはドラゴンボールの読書体験が俺より足りていないと言わざるを得ない。

 「ピラフの発祥」なんていう雑も雑な雑学を知るよりも先にドラゴンボールを読んでいたなら、ピラフが中華料理ではないという発想がそもそもできないはずだ。
 つまり俺の過ちを笑う人は、不幸にも少年期にドラゴンボールに触れられなかった人である可能性が高い。
 ドラゴンボールは世界各国で放送され、時代を超えてアニメもリメイクされた。だが、それでもなお、生まれた時代や国が少し違えば、俺は少年期にドラゴンボールに触れていなかっただろう。

 俺は恥じるのでなく誇るべきなのだ。この境遇を羨む人は世界中に大勢いるのだから。ドラゴンボールを「ピラフの発祥」なんていう豆も豆な豆知識を得るより先に読めたということを、マウントを取り返す勢いで誇るべきなのだ。
 
 俺はピラフが中華料理でないという知識を持たなかった。だがそれは少年期にドラゴンボールがあったことに比べれば取るに足らないことである。
 頭カラッポのほうが夢詰め込めると森雪之丞も言っている。夢より先に米を詰め込んでしまった人に笑われて、何を恥じることがあろうか。そういう気持ちで生きていきたい。