◆不定期日記ログ◆
- ■2023-05-17
- おまえは今すぐハイラルで伝説を紡げ
よくきたな。おれは手羽崎聡一郎だ。おれは毎日ものすごい量のゼルダプレイ日記を書いているが、まだだれにも読ませるつもりはない。
つまり、おれは『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』をプレイしながらその行動を記録しているものの、それを公開していないということだ。
なぜ読ませないでおこうと思ったのか? おまえが6年前の時点で真のゲーマーであり、かつ真のウエッブ市民であったのであればおのずとわかるだろう……。6年前に前作『ブレスオブザワイルド』をプレイした者たちが繰り返し「願わくば……もう一度記憶を消してこのゲームをやりたい……」とうわごとのように繰り返しており、そしてこの『ティアーズオブザキングダム』が、その願いに応える真のゲームであることが完全に照明されているからだ。
どんな些細な情報であれ、『ブレスオブザワイルド』をプレイしたときの衝撃を再び味わえるという驚きをスポイルしてしまうのは……おれの望むところではない。
だが……それならいつまで我慢すればいい? 『ティアーズオブザキングダム』は自由であり、プレイヤーごとに進捗が異なる。このままではこの素晴らしい体験を誰にも伝えることができないし、またおれ自身もエンディングに到達して一段落するまで誰の記録も見ることができない。そしてもちろん、この至福のゲーム体験をいそいでエンディングまで持っていくという……愚かな行為はするべきではない。
なのでおれは考えた。ひとまず「はじまりの空島」を終えたが、ここは発売前のプロモーションとして、任天堂公式チャンネルで青沼プロデューサーがいくらかプレイしている。このあたりの内容は大丈夫だろう。
ほぼ全裸で空島に放り出されたおれは、新しいギミックを試しながら島々をめぐり、そして青沼Pがカッチョイイいかだを製作した場所にたどり着いた。
そしておれはおれなりのいかだを作り上げた……だが最後に手が滑って、妙なところに扇風機を装着してしまった。些細なミスだ。これは取り外さないといけない。
幸い画面には「外すにはRスティックをガチャガチャ」というような案内が表示されている。なのでおれはガチャガチャした……だが外れない。どんなに頑張っても外れないため、俺はその失敗作のいかだで湖に漕ぎ出し……そして案の定迷走を始め……諦めて湖に飛び込んで自力で泳ぎ、そして……溺死した。
なぜおれは死ななければならなかったのか。なぜ部品は外れなかったのか。その答えはすぐに明らかになった。おれがRスティックだと思ってでガチャガチャしていたのは……Lスティックだったのだ。
左右盲であるがゆえに英傑を無駄死にさなせなければならなかった、この事実を重く受け止め、おれはハイラルの大地に降り立った。この続きについてはいつか語るときがくるだろう。それまでおまえはおまえだけの伝説を紡げ。ゼルダなんかに伝説をくれてやるな。おれから言いたいことは以上だ。
■7/25追記
というわけで旅日記、はっじまっるよー!
つまり、おれは『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』をプレイしながらその行動を記録しているものの、それを公開していないということだ。
なぜ読ませないでおこうと思ったのか? おまえが6年前の時点で真のゲーマーであり、かつ真のウエッブ市民であったのであればおのずとわかるだろう……。6年前に前作『ブレスオブザワイルド』をプレイした者たちが繰り返し「願わくば……もう一度記憶を消してこのゲームをやりたい……」とうわごとのように繰り返しており、そしてこの『ティアーズオブザキングダム』が、その願いに応える真のゲームであることが完全に照明されているからだ。
どんな些細な情報であれ、『ブレスオブザワイルド』をプレイしたときの衝撃を再び味わえるという驚きをスポイルしてしまうのは……おれの望むところではない。
だが……それならいつまで我慢すればいい? 『ティアーズオブザキングダム』は自由であり、プレイヤーごとに進捗が異なる。このままではこの素晴らしい体験を誰にも伝えることができないし、またおれ自身もエンディングに到達して一段落するまで誰の記録も見ることができない。そしてもちろん、この至福のゲーム体験をいそいでエンディングまで持っていくという……愚かな行為はするべきではない。
なのでおれは考えた。ひとまず「はじまりの空島」を終えたが、ここは発売前のプロモーションとして、任天堂公式チャンネルで青沼プロデューサーがいくらかプレイしている。このあたりの内容は大丈夫だろう。
ほぼ全裸で空島に放り出されたおれは、新しいギミックを試しながら島々をめぐり、そして青沼Pがカッチョイイいかだを製作した場所にたどり着いた。
そしておれはおれなりのいかだを作り上げた……だが最後に手が滑って、妙なところに扇風機を装着してしまった。些細なミスだ。これは取り外さないといけない。
幸い画面には「外すにはRスティックをガチャガチャ」というような案内が表示されている。なのでおれはガチャガチャした……だが外れない。どんなに頑張っても外れないため、俺はその失敗作のいかだで湖に漕ぎ出し……そして案の定迷走を始め……諦めて湖に飛び込んで自力で泳ぎ、そして……溺死した。
なぜおれは死ななければならなかったのか。なぜ部品は外れなかったのか。その答えはすぐに明らかになった。おれがRスティックだと思ってでガチャガチャしていたのは……Lスティックだったのだ。
左右盲であるがゆえに英傑を無駄死にさなせなければならなかった、この事実を重く受け止め、おれはハイラルの大地に降り立った。この続きについてはいつか語るときがくるだろう。それまでおまえはおまえだけの伝説を紡げ。ゼルダなんかに伝説をくれてやるな。おれから言いたいことは以上だ。
■7/25追記
というわけで旅日記、はっじまっるよー!