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◆不定期日記ログ◆

■2016-09-25
ひっこし記
 ここのところ忙しくてイカもまともにできない状況が続いていたが、ようやく一段落した。
 仕事が、ではなくて……いや仕事は例年以上に忙しいんだが、こっちはまったく一段落する気配を見せないのでコレとは関係なくって、実際引っ越しでドタバタしていたのだ。

 引っ越しは、8月半ばにワイフ実家の近くのアパートが空いたため急遽決まった。職場は遠くなるが仕方ない。もともとが近すぎたのだ。それに娘が幼稚園に上がるまえに居住地を定めなければならないとは常々思っていたので、いつかは引っ越さねばならなかったのだ……それがこの夏だったというだけのこと……。


 最初は9月1日から入居という話だった。しかしそれではとうてい支度が間に合わない。というか北海道旅行なんかも予定していた時期だったのでどう考えても無理だった。だが部屋が埋まってしまっては元の木阿弥。やむを得ず9月の間だけ新居と旧居を二重契約し準備を進めることになった。この二重契約のおかげで引っ越しと掃除を別々の日にできるなど様々なメリットが生まれた。ていうか引っ越しと掃除を同日にやるのとか無理だろ……我々は同居と挙式と新婚旅行を順々に行った夫婦だぞ……。

 引っ越し業者の選定はインターネット見積もりも検討したものの、「怒濤の勢いで営業電話がかかってくる」という先人の知恵にしたがって避けた。いちいち断りの電話をするくらいならその時間を荷造りに使いたいからだ。値切り交渉も嫌いだ。「財」ならともかく「サービス」を値切るということは、値切ったぶんの価値がサービス低下という形で発露しかねないからだ。欧米がチップの文化になったのもうなずける。このへんはワイフが1発目の業者さんで万事うまくまとめてくれたので助かった。

 引っ越し業者の入る3日前から台所を封印し、3食全て外食に切り替えた。娘を抱えての連日の外食はなかなか大変だったが、この決断によって台所の荷造りが加速することが大きかった。ただコンビニ飯が増えるとビタミンが不足しロコツに口内炎ができるのが問題だった。

 荷造りにあたって、本棚は大部分を捨てた。本棚は今までのように、娘がアクセス不可能な部屋に隔離しておくことができない。ウカツにリビングに出しておけば、娘によって全て取り出され、丁寧に本とカバーを分別されるであろう。絵本ストッカーになりうるもの以外を処分し、溢れた本はすべて箱に封印した。不便だが当面の間はこれで凌ぐしかない。


 こうして義実家に対していわゆる「スープの冷めない距離」に引っ越したわけだが、スープが冷めないどころかwifiをギリギリ拾う。「ギリギリwifiが届く距離」というのは実家との距離感を表す新しい表現になりうるな。ただギリギリ拾うとLTEより圧倒的に通信速度が落ちるのでちょっと困る。

 新居はリフォーム直後ということで新築同然。トイレはウォシュレットになったし、お風呂も自動でお湯をはったり追い炊きしたり自由自在で文明が開けた気持ちだ。ただお部屋に漂っていた「新築のにおい」は、我々のフートンとカーテンを広げたところ速攻で「我が家のにおい」に上書きされた。今では玄関先にかすかに新築のにおいが残るばかりである。

pokesource
 ルアーもおこうもなしでこの物量。
 俺はとんでもないところに引っ越してきてしまったのかもしれない……。