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◆不定期日記ログ◆

■2014-04-01
伊達者
 ファッションにこだわりを持ち、日本最古の伊達男として知られる伊達政宗公の話をしていたところ、末弟から「なぜ最古とわかるのか?」とボケなのかマジなのかわからない反応をされた。
 仮に伊達政宗よりも前に伊達男がいたとなると、我々はなぜアルフレッド・ノーベルがノーベル賞を受賞していないのかを考える必要があるし、サンドウィッチ伯爵が偶然にもサンドウィッチを好んだことについても考える必要がある。あまりあらゆる因果関係を疑うのはよしたほうがいい。

 幼年期に片目を失明したことから「独眼竜」として有名な伊達政宗だが、これには面白い俗説が残っている。
 先月、耳の聞こえないフリをしていた作曲家がお茶の間に適度な話題を提供していたが、それと同様、政宗の右目も実は見えており、周囲を油断させるために眼帯をしていた、という話である。
 これによって、必ず右側から襲ってくる暗殺者をバッタバッタと返り討ちにする姿が江戸時代末期の講談師によってカッコよく伝えられており、後世の人々がファッションとしての眼鏡のことを「伊達眼鏡」というようになったのはこれに端を発する。

 もちろん今日は四月一日なので以上のことはほぼ嘘である。実際のところは伊達家はほぼ関係なく、戦後になってから「恋人とデートするときにかける」という意味で「Date眼鏡」として発売されたものがローマ字読みされた、という説が有力である。あえて断る必要もないと思うがこれも嘘である。今日は何を書いてもウラを取らなくて良いのでとてもいい日だと思った。