Oneside Flat Web

◆不定期日記ログ◆

■2006-03-19
逆境リップクリーム
 僕はオールシーズンで唇が常に乾燥している。
 リップクリームを絶やすと即座にひび割れ、そのひび割れた皮を除去している際に出血、なんてことがたびたびある。
 そのため大学のころから、お出かけ用とおうち用の2本セットで売っているリップクリームを愛用し、家とバッグに常備してきた。

 しかし、それでも僕はたびたび唇から出血している。
 リップクリームがなくなるからだ。
 とはいえ物理的に消耗したわけではない。
 時おり、僕の脳が認識しない位置に隠れるのだ。

 使いたいときに限ってハサミがない、とかよくあるだろう。
 僕はそれを「プリンセス天功のイリュージョン」と呼んでいるが、要するにアレは「見えているけど認識していないポイント(脳の死角)」に入り込んでいるのだ。
 リップクリームはよくそこに逃げ込む。

 カバンの中にあるんなら、探せばいいじゃない。
 そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。
 「探し物は最初に探したところにある」という法則が示すとおり、一度脳の死角に入り込んだものは、脳がリセットされない限り絶対に見つからないのだ。
 カバンをひっくり返しても見つからないので、そのうち僕は―――探すのをやめた。
 どうせ、不要なときになってポロッとカバンの中から出てくるのだから。

 しかし、その程度の脳の欠陥に屈服する僕ではない。
 たとえ僕がリップクリームをなくす運命にあるとしても…覚悟で切り開いてみせるッ!
 どうしても死角に入り込むというのなら、数を増やせばよいのだァァーッ!
  • 会社用(机)
  • おうち用(枕元)
  • お出かけ用1(かばん)
  • お出かけ用2(スーツ)
  • 緊急用予備
 1個や2個無くなっても屁でもないぜ!

 という布陣を完成させたのが、先月の話。
 そして今朝の布陣。
  • 会社用(会社にある)
  • (紛失)
  • (紛失)
  • (紛失)
  • 緊急用予備
 早くも緊急用予備を使うはめになる。

 …。
 ゆ、許さん……

 絶対に許さんぞ虫けらども!
 じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!