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◆不定期日記ログ◆

■2005-05-06
ホーミングピジョン
 ハイそんなわけで連休の隙間でありますけれども。
 今日はなんか会社の理事会があるらしく、わたくし朝から会場の設営を手伝っておりました。

 まあひとくちに会場設営といいましても規模はいろいろございまして、幸い今回の会議に出席なさるのは理事の方のみ、その数20人に満たぬ小規模な会場設営だったのであります。わたくし達はすぐにそれを片付けてしばし休息しておりました。

 そのときです。換気のため開けていた窓から、にわかに黒い影が飛び込んでまいりました。
 公園で気ままに暮らすハトであります。
 ハトは室内を器用に飛びまわったのち、もう片方の窓からスルリと外へ出て行きました。決して長い時間ではございませんでしたが、その来訪者は室内をパニックにするのに十分な効果をもたらしたようであります。
 わたくしたちは慄いたのであります。
 かわせみが飛び込んできたときの「やまなし」の沢蟹兄弟のごとく慄いたのであります。やまなしがぼかぼか流れ、月光のにじがもかもか集まる勢いで慄いたのであります。

 そんな一瞬の来客が去ったあと、ひとり冷静だった事務局次長がぽつりと「ハトを理事にした憶えはないんだけどなあ」とつぶやいたのが印象的でありました。