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◆不定期日記ログ◆

■2002-08-07
しゃかいかけんがくII
 昨日は犯罪社会学の講義の一環として、刑務所見学に行ってきました。
 ホントは少年院を見たかったけど日程が合わなかったので。

 さて、私の頭は「刑務所」で検索すると真っ先に「解放のルーン」がヒットするダメな状態です。周りに張り巡らされた壁とワイヤーを見て「あのワイヤーに触れると2ランク上のメカが襲ってきて多段切り…」とか考えてます。
 しかしいざ案内役の人について中に入ってみるとすごいことすごいこと。
 ふつうのおじさんに見える案内役の人が、ほかの職員さんに出会うとビシッと敬礼。そのとき「ィァッ!」みたいな挨拶をするのですが聞き取れません。カッコイイ。作業場では受刑者の皆さんが黙々といろんなものを作っていらっしゃいます。空調設備もないところですが思ったより暑苦しくありませんでした。
 しかし、房のある建物に入るととたんにここが刑務所であることを思い知らされました。空気が重い。目に映るもの全てがどよーんとしています。テレビの下に並んでいた「ヒカルの碁」らしきコミックスが唯一の安心感をさりげなく演出しています。まさか「ヒカ碁」が荒野に咲いた一輪の花に見えるなんて。

 ぐるり一周まわって、刑事ドラマとかで出てくる面会室なんぞを横目で見つつ、正面玄関に帰ってきました。
 はるか向こうの正門にいる職員さんが、こちらの案内役の人に気づき、「ィァッ!」と敬礼してきました。遠くからでも聞こえるいい声で。
 そしてこちらの案内人のおじさんも惚れ惚れするほどするどい敬礼を返します。すごい勢いで手袋がすっぽ抜けました。それをビシッと拾い直しています。カッコイイ!

 いろいろと、貴重な経験をしてきました。
 刑務所は様々な理由により定員が圧迫され続けているそうなので、うっかり罪を犯さないようにまっとうに生きていこうと思いました。