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◆不定期日記ログ◆

■2002-01-16
しゃかいかけんがく
 今日の講義は全てお休み。代わりに「学外研修」とやらが行われます。
 そのようなものが存在するなんて知りませんでした。去年の暮れに学校からメールが来て初めて知ったのです。一体なにをするのでしょうか?唯一の資料であるそのメールにはこんなふうに書かれていました。

今年度の1年生の学外研修を下記のとおり実施します。該当者は、参加してください。

対象:1年生全員、「経営情報史」および「国際関係経営史」受講者。
行程:本学出発-マリンステーション(昼食)-明治製菓工場-本学着(16時)。


 …。
 明治製菓工場
 ナニですか、「おかしこうじょうのいちにち」とかですか?
 いやいやまさか。わたくしどもは大学生。きっと工場のスループットの向上やらなにやらについてアツイ説明と研修が繰り広げられるに違いありません。 

 集合場所に向かうとマイクロバスとそれに列をなす学生たち。その姿、さながら遠足のごとし
 乗り込んでワイワイと。まさしく遠足。とりあえず目的地でエニグマに襲われないことを祈ったり(突然の「マジカルバケーション」ネタ)。その後、微妙な昼食を経て、ようやく我々は目的地・明治製菓工場に到着しました。

 そしてそこで我々を待っていたのは、ある程度予想はしておりましたが、おみやげ用のカール(チーズあじ)&アーモンドチョコレートでした。
 そして「ひょっとして俺ら小学生用社会科見学のルートに乗ってねぇ?」という疑問をシャットアウトするかのように、明治製菓の生い立ちについての講義が始まります。しかしそれは、前期に受けた講義の内容ほとんどそのままだったので正直眠かったですすいません森田先生。

 しかし、我々が大学生たりえたのはそれが最後でした。

 その後始まったのは……なんて書けばいいのでしょうか。時々わたくしは言葉の無力さを痛感いたします。わたくしの貧弱な語彙のなかには、そのVTRの内容と我々にただよった空気を、明確に示す単語が見当たりません。
 ただ、ただ「教育テレビ?」とだけ記しておくのが、もっとも適当だと思います。
 それがすむと、こんどは青いヘアーネットをかぶって、カールが作られているところを見たり、チョコレートがつつまれているところをみたりしました。やきたてのカールもたべさせてもらいました。たべてる時にも、きかいが、すごいはやさでカールを切っていました。ぼくは、とてもすごいなあと、おもいました。

 最後に再び研修室に集合しました。
 案内をしてくれた工場のかたが、「何か質問はありませんか」といったので、

 「『それにつけてもおやつはカール』の『それ』とは何のことですか?」

 という長年の疑問をぶつけようとしましたが、ふと「あ、俺もうニ十歳だった」と気づいて思いとどまってしまいました。こんな二十歳になってしまった自分に笑みすらもれました。なので自分で調べました