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◆不定期日記ログ◆

■2015-07-24
好きこそもののジョーズ
 最近、あたまのおかしいサメ映画の話を立て続けに聞いたので、アメリカ人の一部を熱狂的サメフリークに変えてしまった元凶である『ジョーズ』(1975年)を観てみた。生まれるよりずっと前にこんな映画が撮れていたことにまず驚きを禁じ得ない。

 しかし40年もたってから言うことじゃあないと思うけど、出てくる人がみんな人命を軽視しすぎじゃね?と思った。だって人喰いザメの被害が出てるのに海開きしちゃうし、客もおそるおそる海入っちゃうし、あげく喰われちゃうし。今なら現場写真がtwitterで爆速RTされて市長ももみ消せずにアカウントに鍵かけて逃亡の流れでしょ。
 そしてそんな市長のグダグダ対応をけっこう周りの人も流しちゃうのがまた驚いた。サメのエサにはしないまでも、首根っこをつかんでケツを蹴り上げるくらいはやると思ってた。それはそれ、これはこれで今できることをやるべくサメ退治に出かけちゃうあたりは逆に新鮮だった。まあ市長や船長が意味不明な判断をするたびに周りの人がそれを責めていたらとうてい二時間強には収まらなかったであろう。

 惜しむらくは、古典であるがゆえにそこかしこで何かの元ネタになっているため、間接的なネタバレを食らっていたことに気づいてしまったことだ。特に意味ありげに酸素ボンベが一個残ったところでもう俺は全てを察した。だいたいバイオハザードが悪い。