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◆不定期日記ログ◆

■2013-09-08
オールスターバトル総括
 『ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル』ストーリーモード終了!



 つめが甘かったな……ジョジョオー!
 このディオ、ゲーム中のグラフィックの表現力…認めよう!
 作中のポーズを取り入れた動き、すばらしいものがあったことも認めよう!
 ンン~(顔の左右のズレを直しながら)
 だが!ジョジョオ!
 このゲームが対戦メインの格ゲーである限り、ぜったいハマれん!
 ストーリーモードが済み次第、完璧に飽きてくれようぞ!



 ……と、発売前から確信していたが、その通りだった。結局のところ、この素晴らしいキャラモデルを最大限活かすには、対戦格闘ゲームにするほかなかったのだろう。しかし格ゲーをしない人にとっては対戦というのは非常にハードルが高いし、それを楽しめるところまで持っていくには恵まれた環境が必要となる。オンライン対戦に放り込まれても、それで対人戦を始めるのは格闘ゲーマーだけだろう。

 となるともう、キャラゲーとして格ゲーを売るためには、ソロプレイのアクションゲームとして楽しめるよう、ストーリーモードを充実させるしかなかったのだ。だが「原作通りのバトルが楽しめる」とうたったばかりに、プレイアブルでないキャラとの戦いがほとんどだったナランチャやエルメェスはストーリーモードにバトルが用意されていない。オールスターバトルなのに部を越えた戦いもない。
 ストーリーモードはもう全キャラプッチ神父をラスボスにして「世界が何巡もした結果各部のキャラが同じ時間軸にそろったので神父を倒しにいく」みたいなオリジナルシナリオを舞城さんあたりに監修してもらえばよかったのではないか。それくらい神父のラスボス感ハンパなかった。



 キャラゲーとしては、キャラの人数もモーションも声優も非常にクオリティが高いのに、ゲームが格ゲーの域を出ていない。結局これは「ジョジョファンかつ格ゲープレイヤー」に向けられたゲームでしかない。格ゲーに詳しくないのでゲームの出来はわからないが、出来がよくてもそんなニッチな層を狙ったゲームがそんなに出荷数を伸ばすわけがないのだ。
 すごい速度で値崩れしているので、身近にジョジョが好きで同じくらいの格闘ゲーの腕を持つゲーマーがいるなら買って損はないと思う。そんな環境にいる人はとっくに買ってるだろうけど。